スロバキア共和国（Slovenská republika）は、中央ヨーロッパに位置する内陸国です。東はウクライナ、西はオーストリア、南はハンガリー、北はポーランドと接しています。
スロバキア共和国の基本情報
- 首都： スロバキアの首都はブラチスラヴァ（Bratislava）で、同国最大の都市でもあります。ブラチスラヴァは、ドナウ川のほとりに位置し、オーストリアとハンガリーの国境に近い場所にあります。
- 面積：スロバキアの総面積は約49,035平方キロメートルです。
- 人口：2021年の時点で、スロバキアの人口はおよそ540万人です。
- 言語：スロバキアの公用語はスロバキア語（Slovenský jazyk）です。
- 通貨：スロバキアはユーロ（Euro、€）を通貨として使用しています。
- 歴史：スロバキアの歴史は古代にまでさかのぼり、ローマ帝国時代にはローマの支配下にありました。その後、ハンガリー王国の一部となり、20世紀にはチェコスロバキアとして独立しました。1993年にチェコスロバキアが平和的に分離し、スロバキア共和国が独立しました。
- 自然：スロバキアは美しい自然景観に恵まれており、タトラ山脈やカルパティア山脈、ドナウ川などが有名です。また、多くの自然保護区や国立公園があり、豊かな生態系が保たれています。
- 文化：スロバキアの文化は豊かで多様であり、民族音楽、舞踊、民芸品などが重要な要素です。また、スロバキアの伝統的な料理には、ハルシュキ（potato dumplings with sheep cheese）やグラーヴェ（goulash）などがあります。クリスマスやイースターなどの宗教的な祝祭日も大切にされています。
スロバキア共和国の世界遺産
世界遺産数：文化遺産：５ 自然遺産：２ 複合遺産：０
バンスカー・シュティアヴニツァ歴史都市と近隣の工業建築物群
■文化遺産 / 1993年
バンスカー・シュティアヴニツァは、13世紀に設立された鉱山都市で、特に金や銀の採掘で繁栄しました。18世紀にはヨーロッパ初の鉱山学校が設立され、鉱業の中心地として重要な役割を果たしました1。1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。
レヴォチャ歴史地区、スピシュスキー城及びその関連する文化財
■文化遺産 / 1993年
レヴォチャ歴史地区とスピシュスキー城は、中世の東ヨーロッパにおける集落の様子を伝える重要な遺産です。スピシュスキー城は13世紀に建造され、タタール人の侵攻に対抗するための要塞として機能しました。レヴォチャは13世紀から14世紀にかけて形成された町で、2009年に世界遺産に拡大登録されました。
ヴルコリニェツ
■文化遺産 / 1993年
ヴルコリニェツは、中央ヨーロッパの伝統的な木造家屋が保存されている小さな農村です。1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。村の名前はスロバキア語で「オオカミ」を意味し、かつてはオオカミ狩りの猟師たちが住んでいました。現在でも地元の人々が暮らしており、伝統的な家屋が45棟残っています。
アグテレック・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群
■自然遺産 / 1995年
アグテレック・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群は、1995年に世界遺産に登録されました。これらの洞窟群は、カルスト地形の典型的な例であり、数百万年にわたる地質学的な変化を示しています。洞窟内には鍾乳石や石筍が広がり、特にバラドラ洞窟はヨーロッパ最大の鍾乳洞として知られています。
バルデヨフ市街保護区
■文化遺産 / 2000年
バルデヨフ市街保護区は、中世の要塞都市としての構造がよく保存されている地域です。13世紀から交易で栄え、14〜15世紀に建造された城壁や砦が残っています。2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。
カルパチア山脈とヨーロッパ地域の古代及び原生ブナ林
■自然遺産 / 2007年
この世界遺産は、ヨーロッパブナの森林が広がる地域で、氷河期以降の生態系の変遷と再定着を示す重要な自然遺産です。当初はスロバキアとウクライナのみで構成されていましたが、現在はヨーロッパの18か国で構成される広範囲の遺産となっています。
カルパチア山地のスロバキア地域の木造教会群
■文化遺産 / 2008年
この世界遺産は、16世紀から18世紀にかけて建造された9つのキリスト教建造物群を対象としています。これらの教会は、ローマ・カトリック教会、プロテスタント、東方教会に属しており、それぞれの宗派の建築様式が融合しています。
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