
ギリシャは南ヨーロッパに位置し、バルカン半島の南端に位置する国です。エーゲ海、イオニア海、地中海に囲まれています。
ギリシャ共和国の基本情報
- 首都: ギリシャの首都はアテネ(Athens)です。
- 面積:ギリシャの面積は約131,957平方キロメートルです。
- 人口:2021年の推計によると、ギリシャの人口は約1,070万人です。
- 言語:ギリシャの公用語はギリシャ語です。
- 通貨:ギリシャの通貨はユーロ(Euro)で、通貨記号はEURです。
- 歴史:ギリシャの歴史は非常に古く、古代ギリシャ文明は西洋文化の発祥地として知られています。古代には都市国家が栄え、アテネやスパルタがその代表です。紀元前4世紀にはアレクサンドロス大王によるマケドニア帝国が成立し、その後ローマ帝国の支配を受けました。ギリシャは1821年にオスマン帝国から独立し、近代国家として発展しました。
- 自然:ギリシャは美しい自然景観が豊富で、エーゲ海やイオニア海に点在する多くの島々があります。サントリーニ島やクレタ島、ミコノス島が有名です。また、オリンポス山やメテオラの修道院群なども見どころです。
- 文化:ギリシャの文化は、古代ギリシャ文明から続く豊かな伝統があります。哲学、文学、芸術、建築など多くの分野で重要な貢献をしてきました。例えば、パルテノン神殿やデルフィの遺跡が有名です。また、ギリシャ料理も世界的に知られており、ムサカ、ギロピタ、タラモサラタなどが人気です。ギリシャの音楽やダンスも多彩で、特にフォークダンスやブズーキの音楽が親しまれています。
ギリシャ共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:16 自然遺産:0 複合遺産:2

バッサイのアポロ・エピクリオス神殿
■文化遺産 / 1986年
アポロ・エピクリオス神殿は、紀元前5世紀に建造された古代ギリシャの神殿で、アポロン神に捧げられたものです2。この神殿は、ドーリア式、イオニア式、コリント式の建築様式が融合しており、ギリシャ建築史において古典様式からヘレニズム様式への移行期を示す重要な建造物です。

デルフィの古代遺跡
■文化遺産 / 1987年
デルフィの古代遺跡は、紀元前8世紀頃から太陽神アポロンを祀る神殿として知られ、巫女が神託を受ける場所として有名でした。古代ギリシャの宗教と文化の中心地であり、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。

アテネのアクロポリス
■文化遺産 / 1987年
アテネのアクロポリスは、古代ギリシャの宗教と文化の中心地として知られています。紀元前5世紀に建造されたこの丘には、パルテノン神殿、エレクテイオン、アテナ・ニケ神殿などの重要な建造物が集まっています。アクロポリスは、ギリシャの栄光と文化の象徴として世界中から訪れる観光客を魅了しています。

アトス山
■複合遺産 / 1988年
アトス山は、ギリシャ正教の聖地として知られ、10世紀以来、修道士たちが暮らす自治修道士共和国として自治が認められています。1988年にユネスコの世界遺産に登録されました。

メテオラ
■複合遺産 / 1988年
メテオラは、11世紀から16世紀にかけて建設された修道院群で、ギリシャ正教の修道士たちが俗世との関わりを断ち、瞑想と祈りに専念するための場所として利用されてきました。1988年にユネスコの世界遺産に登録されました。

テッサロニーキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群
■文化遺産 / 1988年
テッサロニキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群は、1988年にユネスコの世界遺産に登録されました。これらの建造物は、4世紀から15世紀にかけて建設され、ビザンツ帝国の影響を受けた建築様式が特徴です。特に、ギリシャ十字形の教会や三廊式のバシリカが多く見られます。

アスクレピオスの聖地エピダウロス
■文化遺産 / 1988年
エピダウロスは、紀元前6世紀から医療の神アスクレピオス信仰が行われていた場所で、紀元前4世紀にはアスクレピオス神殿が建造されました。この地は古代ギリシャ時代の医療センターとして発展し、劇場や運動施設などが整備されました。

ロードス島の中世都市
■文化遺産 / 1988年
ロードス島は古代から港湾都市として栄え、各時代のさまざまな軍隊により攻撃、支配された歴史を持ちます。特に1309年から1523年まで聖ヨハネ騎士団が占領し、要塞化を試みました。この区域は全長4kmの城壁に囲まれており、「ロードス島の中世都市」として1988年に世界遺産に登録されました。

ミストラ遺跡
■文化遺産 / 1989年
ミストラは13世紀初頭に十字軍によって築かれた要塞都市で、ビザンチン帝国の重要な拠点として発展しました。特に14世紀から15世紀にかけては、文化と政治の中心地として栄え、「オリエントのフィレンツェ」とも称されました2。1989年にユネスコの世界遺産に登録されました。

オリンピアの古代遺跡
■文化遺産 / 1989年
オリンピアは古代ギリシャの都市で、紀元前8世紀から紀元393年まで古代オリンピックが開催されていた場所です。ゼウス信仰の聖地としても知られ、1989年にユネスコの世界遺産に登録されました。

デロス島
■文化遺産 / 1990年
デロス島は、古代ギリシャにおいて聖地とされ、ヘレニズム文化の宗教的・芸術的・商業的な中心地として栄えました。紀元前9世紀から紀元前1世紀にかけて、アポロン神殿やアルテミス神殿などが建設され、多くの巡礼者が訪れました。1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ダフニ修道院群、オシオス・ルカス修道院群及びヒオス島のネア・モニ修道院群
■文化遺産 / 1990年
ダフニ修道院は、5世紀から6世紀に設立され、11世紀に再建された中期ビザンティン建築の修道院です。1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。10世紀に克肖者ルカスによって設立された修道院で、中期ビザンティン建築の傑作とされています。1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。11世紀に設立された修道院で、中期ビザンティン建築の代表とされています。1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。

サモス島のピュタゴリオンとヘラ神殿
■文化遺産 / 1992年
ピュタゴリオンは、古代ギリシャの都市国家サモスの中心地であり、紀元前6世紀に繁栄した港町です。ヘラ神殿は、ギリシャ神話の女神ヘラを祀る神殿で、紀元前8世紀から建設が繰り返されてきました。

エゲの古代遺跡(現在名ヴェルギナ)
■文化遺産 / 1996年
エゲ(アイガイ)は、紀元前808年から紀元前168年まで存在したマケドニア王国の最初の首都であり、ギリシャ最大級の宮殿跡が残されています。ここはフィリッポス2世の墳墓が発見された場所としても有名です。

ミケーネとティリンスの古代遺跡群
■文化遺産 / 1999年
ミケーネは、紀元前1600年から紀元前1100年の間に栄えたミケーネ文明の中心地です。ホメロスの叙事詩『イリアス』でも言及されるこの都市は、ギリシャ神話や古代史において非常に重要な役割を果たしました。ミケーネは、ヘレニズム時代の最初のギリシャ都市国家の一つとされ、その文化や技術は周辺地域に大きな影響を与えました。

パトモス島の“神学者”聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟の歴史地区(コーラ)
■文化遺産 / 1999年
パトモス島は、イエス・キリストの十二使徒の一人である聖ヨハネが『新約聖書』の福音書と黙示録を書いたとされる場所です。10世紀にビザンツ帝国のアレクシオス1世によって修道院が建造され、ギリシャ正教において学問と巡礼の地として栄えました。1999年に世界遺産に登録されました。

コルフ旧市街
■文化遺産 / 2007年
コルフ旧市街は、紀元前8世紀に遡る歴史を持ち、15世紀からヴェネツィア共和国の支配下に入りました。16世紀に建てられた3つの城砦があり、オスマン帝国の勢力から海上貿易の利益を守るために使用されました。2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。

フィリピの古代遺跡
■文化遺産 / 2016年
フィリピの古代遺跡は、紀元前356年にマケドニア王フィリッポス2世によって設立された都市遺跡です。この都市は、ローマ時代には「小ローマ」と呼ばれるほど繁栄し、初期キリスト教の中心地としても重要な役割を果たしました。2016年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。