
セルビア共和国(セルビアきょうわこく)は、バルカン半島の中央部に位置する国で、豊かな歴史と文化を持っています。
セルビア共和国の基本情報
- 首都: ベオグラード:セルビアの首都であり、最大の都市です。ベオグラードは政治、経済、文化の中心地で、多くの歴史的建物や観光スポットがあります。
- 面積:セルビア共和国の面積は約77,474平方キロメートルです。
- 人口:セルビア共和国の人口は約700万人(2023年推計)です。
- 言語:セルビア共和国の公用語はセルビア語です。
- 通貨:セルビア共和国の通貨はセルビア・ディナール(RSD)です。
- 歴史:セルビアの歴史は非常に古く、中世にはセルビア王国として栄えました。その後、オスマン帝国とオーストリア・ハンガリー帝国の支配を受けました。第一次世界大戦後にユーゴスラビア王国が成立し、その後ユーゴスラビア社会主義連邦共和国として再編されました。1990年代の紛争を経て、セルビアは独立し現在に至ります。
- 自然:セルビアは豊かな自然環境に恵まれており、山々や川、森林が広がっています。特にディナル・アルプスやカルパティア山脈が有名です。また、ドナウ川やサバ川などの主要な河川もあります。
- 文化:セルビアは豊かな文化遺産を持ち、音楽、舞踊、文学、美術などが発展しています。特にセルビアの伝統音楽や舞踊、民族衣装などが有名です。また、セルビア料理は新鮮な食材を使ったシンプルで美味しい料理が特徴で、特にグリル料理やペカラ(パン屋)が人気です。
セルビア共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:5 自然遺産:0 複合遺産:0

スタリ・ラスとソポチャニ
■文化遺産 / 1979年
スタリ・ラスとソポチャニは、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。スタリ・ラスはセルビア王国の最初の首都であり、ソポチャニはその近くにある修道院です。スタリ・ラスは9世紀から13世紀にかけて繁栄し、ソポチャニ修道院は13世紀に建造されました。

ストゥデニツァ修道院
■文化遺産 / 1986年
ストゥデニツァ修道院は、12世紀後半に中世セルビア王国の創設者であるステファン・ネマニャによって設立されました。1986年にユネスコの世界遺産に登録され、セルビア正教会の修道院としては最大級のものです。

コソヴォの中世建造物群
■文化遺産 / 2004年
コソヴォの中世建造物群は、ユネスコの世界遺産に登録されており、セルビア正教会の4つの教会堂や修道院が含まれています。これらの建造物は、パレオロゴス朝ルネサンス様式の美しい建築物であり、中世の優れたフレスコ画が保存されています。

ガムジグラード-ロムリアーナ、ガレリウスの宮殿
■文化遺産 / 2007年
ガムジグラード-ロムリアーナは、ローマ皇帝ガレリウスが3世紀後半から4世紀初頭にかけて建設した要塞宮殿です。彼の母ロムラに捧げられたこの宮殿は、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。

中世墓碑ステチュツィの墓所群
■文化遺産 / 2016年
ステチュツィは、12世紀後半から16世紀にかけて建造された中世の墓碑で、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、クロアチア、モンテネグロの28か所の墓所が世界遺産に登録されています。これらの墓碑は、石灰岩で作られ、独特の装飾や碑文が刻まれています。