
ボスニア・ヘルツェゴビナは、バルカン半島の西部に位置する国で、複雑な歴史と豊かな文化を持っています。
ボスニア・ヘルツェゴビナの基本情報
- 首都: サラエヴォ:ボスニア・ヘルツェゴビナの首都であり、最大の都市です。サラエヴォは、多くの宗教的・文化的遺産を持ち、多くの観光スポットがあります。
- 面積:ボスニア・ヘルツェゴビナの面積は約51,197平方キロメートルです。
- 人口:ボスニア・ヘルツェゴビナの人口は約330万人(2023年推計)です。
- 言語:ボスニア・ヘルツェゴビナの言語はボスニア語、クロアチア語、セルビア語です。
- 通貨:ボスニア・ヘルツェゴビナの通貨は兌換マルク(BAM)です。
- 歴史:ボスニア・ヘルツェゴビナの歴史は非常に複雑で、古代から多くの文明が交錯してきました。オスマン帝国、オーストリア・ハンガリー帝国の支配を経て、第一次世界大戦後にユーゴスラビア王国の一部となりました。1992年に独立を宣言し、1990年代の紛争を経て現在の形が形成されました。
- 自然:ボスニア・ヘルツェゴビナは豊かな自然環境に恵まれています。山岳地帯が広がり、多くの川や湖があります。特にディナル・アルプスやネレトヴァ川が有名です。また、自然保護区や国立公園も多く、ハイキングやアウトドア活動に最適です。
- 文化:ボスニア・ヘルツェゴビナは多様な文化遺産を持ち、音楽、舞踊、文学、美術などが発展しています。特にサラエヴォでは、多くの文化イベントやフェスティバルが開催され、多様な文化が共存しています。また、ボスニア料理は新鮮な食材を使ったシンプルで美味しい料理が特徴で、特にチェヴァピやピタが有名です。
ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産
世界遺産数:文化遺産:3 自然遺産:0 複合遺産:0

モスタル旧市街の古橋地区
■文化遺産 / 2005年
モスタル旧市街の古橋地区は、2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地区は、16世紀にオスマン帝国の支配下で建設されたスタリ・モスト(古い橋)を中心に発展しました。スタリ・モストは、1993年のボスニア紛争中に破壊されましたが、2004年にユネスコと各国の支援を受けて再建されました。この橋は、多民族・多文化の共生と和解の象徴とされています。

ヴィシェグラードのメフメド・パシャ・ソコロヴィッチ橋
■文化遺産 / 2007年
この橋は、16世紀末にオスマン帝国の宮廷建築家ミマール・スィナンによって建設されました。橋の名前は、建設を命じた大宰相メフメド・パシャ・ソコロヴィッチに由来します。全長179.5メートルで、11の石組みのアーチから成り立っています。この橋は、オスマン帝国の建築技術の高さを示す重要な例であり、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。

中世墓碑ステチュツィの墓所群
■文化遺産 / 2016年
中世墓碑ステチュツィの墓所群は、12世紀後半から16世紀にかけて建てられた一枚岩の墓碑で、特に14世紀と15世紀に集中的に制作されました。これらの墓碑は、東西文化の伝統や南東ヨーロッパの中世文化の精神的、芸術的、歴史的な側面を証言する貴重な遺産です。2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。