
ルーマニアは、東ヨーロッパに位置する国で、豊かな歴史と文化を持っています。カルパティア山脈や黒海に面しています。
ルーマニアの基本情報
- 首都: ブカレスト:ルーマニアの首都であり、最大の都市です。ブカレストは政治、経済、文化の中心地で、多くの歴史的建物や観光スポットがあります。
- 面積:ルーマニアの面積は約238,397平方キロメートルです。
- 人口:ルーマニアの人口は約1920万人(2023年推計)です。
- 言語:ルーマニアの言語はルーマニア語です。
- 通貨:ルーマニアの通貨はレイ(RON)です。
- 歴史:ルーマニアの歴史は非常に古く、ダキア人の時代から始まります。ローマ帝国の支配を受け、その後中世には多くの領主国が存在しました。19世紀に統一され、第一次世界大戦後に現在の国境が確立されました。第二次世界大戦後には共産主義政権が続きましたが、1989年に民主化が進みました。
- 自然:ルーマニアは豊かな自然環境に恵まれています。カルパティア山脈、黒海沿岸、ドナウ川デルタなどがあり、多様な地形と景観があります。特にドナウ川デルタはユネスコ世界遺産に登録されており、多くの野生動物が生息しています。
- 文化:ルーマニアは豊かな文化遺産を持ち、音楽、舞踊、文学、美術などが発展しています。特にフォークダンスや民俗音楽は国内外で高く評価されています。また、ルーマニア料理は多様で、新鮮な食材を使った美味しい料理が特徴です。特にサルマーレ(詰め物をしたキャベツのロール)やミティティ(ルーマニア風の肉団子)が有名です。
ルーマニアの世界遺産
世界遺産数:文化遺産:6 自然遺産:2 複合遺産:0

ドナウ・デルタ
■自然遺産 / 1991年
ドナウ・デルタはヨーロッパ最大の湿地帯であり、1991年にユネスコの世界自然遺産に登録されました2。この地域は多くの淡水湖とヨシ(アシ)原が広がり、プラウルと呼ばれる小島が点在しています。また、ドナウ・デルタはハイイロペリカンなどの繁殖地としても知られています。

トランシルヴァニア地方の要塞教会群のある集落
■文化遺産 / 1993年
トランシルヴァニア地方の要塞教会群のある集落は、1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地域には、13世紀から16世紀にかけてドイツ系移民(トランシルヴァニア・ザクセン人)によって築かれた要塞教会が点在しています。これらの教会は、オスマン帝国やタタール人の侵攻から村を守るために要塞化されました。

ホレズ修道院
■文化遺産 / 1993年
ホレズ修道院は、1691年に領主コンスタンティン・ブルンコヴェアヌによって設立され、1697年に完成しました。1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この修道院は「ブルンコヴェネスク様式」と呼ばれる独特の建築様式で知られ、美しい白い石造りの建物が特徴です。

モルドヴィア地方の教会群
■文化遺産 / 1993年
モルドヴィア地方の教会群は、15世紀から16世紀にかけて建設されたルーマニア正教会の教会群で、1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。これらの教会は、外壁と内壁が聖書の場面を描いたフレスコ画で覆われており、ビザンツ美術の影響を受けた独特の芸術様式が特徴です。

シギショアラ歴史地区
■文化遺産 / 1999年
シギショアラ歴史地区は、12世紀以降にトランシルヴァニア・ザクセン人によって築かれた中世の城塞都市で、1999年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地域は、ゴシック、ルネッサンス、バロックなどの建築様式が融合した美しい街並みが特徴です。

マラムレシュ地方の木造教会群
■文化遺産 / 1999年
マラムレシュ地方の木造教会群は、17世紀から18世紀にかけて建設されたルーマニア正教会の教会群で、1999年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。これらの教会は、釘を一切使わずに建てられた高度な木造建築技術が特徴で、ゴシック様式の影響を受けた独特のデザインが見られます。

オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群
■文化遺産 / 1999年
オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群は、紀元前1世紀から1世紀にかけてダキア人によって築かれた6つの要塞跡で構成されています。これらの要塞は、ローマ帝国の侵攻に対抗するために建設され、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。

カルパチア山脈とヨーロッパ地域の古代及び原生ブナ林
■自然遺産 / 2007年
この世界遺産は、ヨーロッパブナの原生林と古代林を保護するために登録されました。2007年にスロバキアとウクライナのブナ原生林として初めて登録され、その後、2011年、2017年、2021年に拡張され、現在は18か国にまたがる広大なエリアをカバーしています。