イエメン共和国（Al-Jumhūrīyah al-Yamanīyah）は中東のアラビア半島南西部に位置する国です。
イエメン共和国の基本情報
- 首都： 首都: サナア（Sana’a）です。
- 面積：面積: 約527,968平方キロメートル。
- 人口：人口: 約30,000,000人（最新の推定によります）。
- 言語：言語: 公用語はアラビア語です。
- 通貨：通貨: イエメン・リアル（YER）です。
- 歴史：イエメンは古代から文明の発祥地の一つとして知られており、サバア王国やヒムヤル王国などの古代王国が栄えました。イスラム教が普及した後も、イエメンは重要な商業と文化の中心地として繁栄しました。20世紀には南北分裂とその後の統一、さらには最近の紛争によって激動の歴史をたどっています。
- 自然：イエメンは多様な自然環境を持ち、アラビア砂漠、山岳地帯、紅海沿岸の湿地などが広がっています。特にソコトラ島は独自の生態系を持ち、数多くの固有種が生息しています。
- 文化：イエメンの文化は長い歴史に根ざし、豊かな伝統と風習が受け継がれています。特に、伝統的な建築様式である泥レンガ造りの建物や、独特の詩歌や音楽、舞踊が特徴的です。また、カートと呼ばれる葉を噛む習慣も広く行われています。
イエメン共和国の世界遺産
世界遺産数：文化遺産：３ 自然遺産：１ 複合遺産：０
シバームの旧城壁都市
■文化遺産 / 1982年
シバームの旧城壁都市は、1982年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は「砂漠のマンハッタン」とも呼ばれ、500棟以上の高層建築物が立ち並ぶ独特な景観が特徴です。これらの建物は泥煉瓦で作られており、5階から9階建ての高層住宅が多く残っています。
サナア旧市街
■文化遺産 / 1986年
サナア旧市街は、1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、7世紀からイスラム都市となり、多くのモスクや伝統的な高層住宅が並ぶ中世のイスラム都市の景観を今でも残しています。しかし、2015年からの内戦により、現在も危機遺産として登録されています。
古都ザビード
■文化遺産 / 1993年
ザビードは、9世紀にアッバース朝の総督であったムハンマド・イブン・ズィヤードによって設立された古都です。ズィヤード朝の首都として栄え、13〜15世紀には学問都市として各地から学生が集まる場所となりました。しかし、16世紀前半にエジプトを中心に勢力をもったマムルーク朝が侵攻し、町を破壊。その後、徐々に衰退していきました。
ソコトラ諸島
■自然遺産 / 2008年
ソコトラ諸島は、約4万年前に形成されたとされる古代の火山島で、美しい自然と豊かな生態系が特徴です。この諸島は、イエメンの文化遺産としても重要な地域です。
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