
シリアは中東に位置する国で、地中海に面しています。歴史的に重要な位置にあり、古代から多くの文明が交差してきました。
シリア・アラブ共和国の基本情報
- 首都: 首都 ダマスカス
- 面積:面積 約185,180平方キロメートル
- 人口:人口 約1,700万人(2021年時点)
- 言語:言語 公用語はアラビア語
- 通貨:通貨 シリア・ポンド(SYP)
- 歴史:シリアの歴史は非常に古く、古代メソポタミア文明やエジプト文明との交流がありました。特にダマスカスは世界で最も古くから人が住み続けている都市の一つです。20世紀にはフランスの委任統治領となり、1946年に独立しました。21世紀に入ってからは内戦が続いており、政治的・社会的に大きな変動が起きています。
- 自然:シリアの地形は多様で、地中海沿岸の平野から内陸部の砂漠、高原、山岳地帯まで広がっています。また、ユーフラテス川が流れており、灌漑に利用されています。
- 文化:シリアの文化は非常に豊かで、多様な民族や宗教が共存しています。伝統的な音楽、舞踊、詩、建築などが豊かで、特にダマスカスの旧市街はユネスコの世界遺産に登録されています。料理も多様で、フムスやタブレ、ババガヌーシュといった伝統的な料理が有名です。
シリア・アラブ共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:6 自然遺産:0 複合遺産:0

古都ダマスクス
■文化遺産 / 1979年
古都ダマスクスは、紀元前3000年頃に形成された中東でも最古の都市の一つです。エジプトとメソポタミア、地中海地域を結ぶ交通の要衝として発展しました。1979年にユネスコの世界遺産に登録され、2013年には危機遺産にも登録されました。

古代都市ボスラ
■文化遺産 / 1980年
ボスラは、古代エジプト時代から繁栄してきた都市で、ナバテア王国の首都としても知られています。ローマ帝国時代にはアラビア属州の州都となり、ビザンツ帝国時代にも重要な都市として繁栄しました。現在でも多くの歴史的建造物が残っており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

パルミラの遺跡
■文化遺産 / 1980年
パルミラの遺跡は、古代ローマ時代の都市遺跡で、紀元前64年に建設されました。この都市は「ローマのパルミラ」とも呼ばれ、ローマ帝国の東部辺境地域における重要な軍事拠点として機能していました。遺跡は広大な範囲にわたり、多くの建築物や彫刻が残されています。

古都アレッポ
■文化遺産 / 1986年
古都アレッポは、紀元前2000年ごろから栄えてきた歴史的な都市で、ヒッタイト、アッシリア、アケメネス朝、ギリシャ、ローマ、ウマイヤ朝、アイユーブ朝、マムルーク朝、オスマン帝国など、多くの文明が統治した痕跡を残しています。1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。

クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城
■文化遺産 / 2006年
クラック・デ・シュヴァリエは、11世紀から13世紀にかけて建設された中世の要塞です。聖ヨハネ騎士団によって建設され、その後マムルーク朝によっても増築されました。堅固な防御構造と美しい景観で知られています。

シリア北部の古代村落群
■文化遺産 / 2011年
シリア北部の古代村落群は、古代から現代に至るまでの長い歴史を持つ村々で、その建築様式や文化的遺産が保存されています。これらの村々は、地域の伝統的な生活様式や農業技術を今に伝えています。