
アルゼンチン共和国は南アメリカ大陸南部に位置する国で、多様な自然環境と豊かな文化遺産を持っています。
アルゼンチン共和国の基本情報
- 首都: 首都はブエノスアイレスです。ブエノスアイレスは経済、文化、芸術の中心地であり、多くの観光スポットがあります。
- 面積:アルゼンチン共和国の面積は約2,780,400平方キロメートルです。これは南アメリカ大陸で2番目に広い国です。
- 人口:推定約4,500万人が住んでいます(2025年時点)。
- 言語:公式言語はスペイン語です。
- 通貨:通貨はアルゼンチン・ペソ(ARS)です。
- 歴史:アルゼンチンの歴史は先住民の文化から始まり、16世紀にスペインが到達しました。1816年に独立を果たし、その後も政治的・経済的な変動を経て現代に至っています。特に20世紀中頃のフアン・ペロン政権は有名です。
- 自然:アルゼンチンは多様な自然環境を持ち、アンデス山脈、パンパ、パタゴニア、そして亜熱帯雨林などが含まれます。有名な観光スポットにはイグアスの滝やペリト・モレノ氷河があります。
- 文化:アルゼンチンの文化は、スペインの影響を受けた混合文化であり、特にタンゴが世界的に有名です。また、文学や美術、音楽においても多くの著名な人物を輩出しています。アルゼンチン料理も特徴的で、特にアサード(バーベキュー)は国民的な料理として親しまれています。
アルゼンチン共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:6 自然遺産:5 複合遺産:0

ロス・グラシアレス国立公園
■自然遺産 / 1981年
ロス・グラシアレス国立公園は、1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。公園は約4,459平方キロメートルの広さを持ち、南極、グリーンランドに次ぐ世界で3番目に広い氷河地帯を含んでいます。公園内には、アルヘンティーノ湖やビエドマ湖などの湖も点在しています。

グアラニーのイエズス会伝道施設群:サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレート、サンタ・マリア・ラ・マジョール(アルゼンチン)、サン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群(ブラジル)
■文化遺産 / 1983年
グアラニーのイエズス会伝道施設群は、17世紀から18世紀にかけてイエズス会がグアラニー族にキリスト教を伝えるために建設した伝道所群です。これらの施設は、1983年にブラジルのサン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡が、1984年にアルゼンチンの4つの伝道所がユネスコの世界遺産に登録されました。

イグアス国立公園
■自然遺産 / 1984年
イグアス国立公園は、1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。公園は約555平方キロメートルの広さを持ち、イグアスの滝とその周辺の亜熱帯の密林を含んでいます。イグアスの滝は、世界三大瀑布の一つであり、その壮大な景観が特徴です。

リオ・ピントゥラスのクエバ・デ・ラス・マノス
■文化遺産 / 1999年
クエバ・デ・ラス・マノス(手の洞窟)は、先史時代の壁画で有名な洞窟です。約9,000年前から紀元前700年までに描かれた手形、動物、狩猟の場面などの壁画が数多く残されています。この洞窟は1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。

バルデス半島
■自然遺産 / 1999年
バルデス半島は、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。面積は約3,625平方キロメートルで、豊かな動植物相が特徴です。特に、ミナミセミクジラやミナミゾウアザラシの重要な繁殖地として知られています。

イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群
■自然遺産 / 2000年
タランパジャ自然公園群は、イスチグアラスト州立公園とタランパジャ国立公園から構成されており、総面積は約2753平方キロメートルです。この地域は中生代の三畳紀(約2億4700万〜2億1200万年前)の堆積物が広く露出しており、恐竜や古代の哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、植物の化石が多く発見されています。

コルドバのイエズス会管区とエスタンシアス
■文化遺産 / 2000年
コルドバのイエズス会管区とエスタンシアスは、17世紀から18世紀にかけてイエズス会が建設した伝道所と農園の集合体です。これらの施設は、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。イエズス会は、教育、宗教、農業の発展に大きく寄与し、南米最古の大学の一つであるコルドバ大学も設立しました。

ケブラーダ・デ・ウマワーカ
■文化遺産 / 2003年
ケブラーダ・デ・ウマワーカ(ウマワーカ渓谷)は、2003年にユネスコの世界遺産に登録されました。この渓谷は、グランデ川の浸食によって形成された全長約155kmの広大な谷で、先史時代からインカ帝国時代、スペイン征服後の時代に至るまでの遺跡が点在しています。1万年以上にわたる人間の営みの痕跡が残る文化的景観が特徴です。

カパック・ニャン アンデスの道
■文化遺産 / 2014年
カパック・ニャン(インカ道)は、インカ帝国が築いた全長約30,000キロメートルに及ぶ道路網で、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。この道路網は、インカ帝国の首都クスコを中心に、アンデス山脈を縦断し、各地の重要な都市や遺跡を結んでいます。インカ帝国の政治、軍事、経済、宗教の重要な役割を果たしていました。

ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献
■文化遺産 / 2016年
ル・コルビュジエの建築作品は、20世紀の近代建築運動に多大な影響を与えた建築家ル・コルビュジエの作品群です。これらの作品は、2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。アルゼンチンのクルチェット邸は、彼の代表作の一つであり、近代建築の五原則を体現しています。

ロス・アレルセス国立公園
■自然遺産 / 2017年
ロス・アレルセス国立公園は、1937年に設立され、2017年にユネスコの世界遺産に登録されました。公園は約188,379ヘクタールの広さを持ち、パタゴニアヒバ(アレルセ)の森林や氷河、湖などが特徴です。特にパタゴニアヒバは、樹齢が2,600年以上のものもあり、世界で2番目に長寿の樹種として知られています。