チリ共和国は南アメリカの西海岸に位置する細長い国で、北はペルー、東はボリビアとアルゼンチン、南はドレーク海峡に接しています。
チリ共和国の基本情報
- 首都： 首都はサンティアゴです。サンティアゴは国の政治、経済、文化の中心地であり、美しいアンデス山脈に囲まれています。
- 面積：チリ共和国の面積は約756,102平方キロメートルです。
- 人口：推定約1,950万人が住んでいます（2025年時点）。
- 言語：公式言語はスペイン語です。
- 通貨：通貨はチリ・ペソ（CLP）です。
- 歴史：チリの歴史は先住民の文化から始まり、特にインカ帝国の影響を受けました。16世紀にスペインの征服者が到着し、スペインの植民地となりました。1818年に独立を果たし、その後も政治的・経済的な変動を経て現代に至っています。
- 自然：チリは多様な自然環境を持ち、北部の乾燥したアタカマ砂漠、中部の肥沃な中央渓谷、南部の氷河やフィヨルドなどが含まれます。特に、パタゴニア地方やイースター島は観光スポットとして有名です。
- 文化：チリの文化は、スペイン、先住民、そして移民の影響を受けた混合文化です。音楽、ダンス、文学が豊かで、特にクエカという民族舞踊が有名です。また、チリ料理も特徴的で、エンパナーダやアサード（バーベキュー）などが一般的です。
チリ共和国の世界遺産
世界遺産数：文化遺産：６ 自然遺産：０ 複合遺産：０
ラパ・ヌイ国立公園
■文化遺産 / 1995年
ラパ・ヌイ国立公園は、1995年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この公園は、ポリネシアから移住した人々が築いた独特の文化と宗教儀式に触れられる場所で、特にモアイ像が有名です。約900体のモアイ像が島全体に点在しており、その多くは16世紀から17世紀にかけての部族抗争で破壊されました。
チロエの教会群
■文化遺産 / 2000年
チロエの教会群は、17世紀から18世紀にかけて建設された木造の教会堂群です。これらの教会は、ヨーロッパのゴシック建築やバロック建築と地元の建築様式が融合した「チロエ様式」で建てられています。現在、159棟の教会が現存しており、そのうち14の教会が2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。
バルパライーソの海港都市の歴史的街並み
■文化遺産 / 2003年
バルパライーソは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて繁栄した港湾都市で、その歴史的街並みは2003年にユネスコの世界遺産に登録されました。街は港に沿って円形劇場のように広がり、丘の斜面にはカラフルな家々が並んでいます。バルパライーソは、南米の主要な港湾都市として、グローバリゼーションの先駆けとなった場所です。
ハンバーストーンとサンタ・ラウラ硝石工場群
■文化遺産 / 2005年
ハンバーストーンとサンタ・ラウラ硝石工場群は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて繁栄した硝石（チリ硝石）精錬所の遺跡です。これらの工場は、硝酸ナトリウムの生産を通じて南北アメリカ大陸やヨーロッパの農業に大きな影響を与えました。2005年にユネスコの世界遺産に登録され、同時に危機遺産にも指定されましたが、2019年に危機遺産リストから除外されました。
シーウェル鉱山都市
■文化遺産 / 2006年
シーウェル鉱山都市は、1905年にアメリカのブラデン・カッパー社によって設立され、エル・テニエンテ銅山で働く労働者のための企業都市として発展しました。最盛期には約1万5000人が住んでいましたが、1977年に規模が縮小され、現在は無人のゴーストタウンとなっています。2006年にユネスコの世界遺産に登録されました。
カパック・ニャン アンデスの道
■文化遺産 / 2014年
カパック・ニャンは、インカ帝国が築いた全長約30,000kmの道路網で、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。この道路網は、インカ帝国の政治、軍事、経済、宗教の重要な役割を果たし、道路沿いには多くの遺跡や文化的なランドマークが点在しています。
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