
モーリシャス共和国(Republic of Mauritius)は、インド洋に浮かぶ島国で、アフリカ大陸の東海岸から約2,000キロメートル離れた位置にあります。
モーリシャス共和国の基本情報
- 首都: ポートルイス(Port Louis)はモーリシャスの首都で、同国最大の都市です。重要な商業・文化の中心地です。
- 面積:モーリシャスの総面積は約2,040平方キロメートルで、これは東京都の約1.5倍の広さです。
- 人口:人口は約126万人(2023年推定)です。主要な民族グループにはインド系、クレオール系、フランス系、中国系などが含まれます。
- 言語:公用語は英語です。その他にも、フランス語やモーリシャス・クレオール語が広く話されています。
- 通貨:モーリシャス・ルピー (MUR) が使用されています。
- 歴史:モーリシャスの歴史は16世紀にポルトガル人が発見してから始まり、その後オランダ人、フランス人、イギリス人が支配しました。1810年にイギリスの支配下に入り、1968年に独立を果たしました。以来、民主主義が発展し、安定した政治体制を維持しています。
- 自然:モーリシャスは美しい自然環境を持ち、白砂のビーチ、青いラグーン、緑豊かな山々があります。特に有名なのはモーリシャスの北西部に位置する火山由来の美しい山、ル・モーン・ブラバン(ユネスコの世界遺産に登録されています)。また、サンゴ礁に囲まれた海域はダイビングやシュノーケリングに最適です。
- 文化:モーリシャスの文化は多様で、アフリカ、インド、中国、ヨーロッパの影響を受けています。伝統的な音楽やダンス、アートが盛んであり、特にセガ音楽は国を代表する文化の一つです。また、モーリシャス料理は多彩で、カレーやシーフード料理が人気です。宗教も多様で、ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教、仏教が共存しています。
モーリシャス共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:2 自然遺産:0 複合遺産:0

アプラヴァシ・ガート
■文化遺産 / 2006年
アプラヴァシ・ガートは、2006年にユネスコの世界遺産に登録されました。この場所は、1834年から1920年までの間にインドからの契約移民労働者を受け入れるための施設として使用されました。イギリスが奴隷制度を廃止した後、新たな労働力としてインドからの移民が導入され、約50万人がここを経由してモーリシャスや他の地域に移送されました。

ル・モーンの文化的景観
■文化遺産 / 2008年
ル・モーンの文化的景観は、2008年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、18世紀から19世紀にかけて、奴隷制度から逃れた「マルーン」と呼ばれる逃亡奴隷たちが隠れ住んだ場所として知られています。ル・モーン山の険しい地形と洞窟は、彼らの避難所として機能し、自由を求める象徴的な場所となりました。