ロシア

ロシア連邦は、世界で最も広大な面積を持つ国であり、東ヨーロッパと北アジアにまたがる国です。多様な民族と文化が共存しています。

ロシアの基本情報

  • 首都: モスクワ:ロシアの首都であり、最大の都市です。モスクワは政治、経済、文化の中心地で、多くの歴史的建物や観光スポットがあります。
  • 面積:ロシアの総面積は約17,098,242平方キロメートルです。
  • 人口:2021年の時点で、ロシアの人口はおよそ1億4600万人です。
  • 言語:ロシアの公用語はロシア語(русский язык)です。
  • 通貨:ロシアはロシア・ルーブル(Российский рубль、RUB)を通貨として使用しています。
  • 歴史:ロシアの歴史は古代ルーシにさかのぼり、キエフ・ルーシ、モスクワ大公国、ロシア帝国、ソビエト連邦と続きました。1991年にソビエト連邦が崩壊し、現在のロシア連邦が成立しました。その後、多くの経済・社会の変革を経験しています。
  • 自然:ロシアは多様な自然景観に恵まれており、シベリアの広大な森林、ウラル山脈、カムチャツカの火山、バイカル湖などが有名です。また、多くの国立公園や自然保護区があり、多様な野生動物や植物が生息しています。
  • 文化:ロシアの文化は豊かで多様であり、音楽、文学、舞台芸術が重要な要素です。チャイコフスキー、ドストエフスキー、プーシキンなどの偉大な人物がロシア出身です。また、伝統的な料理には、ボルシチやペリメニ(餃子)、ピロシキなどがあります。クリスマスや復活祭などの宗教的な祝祭日も大切にされています。

ロシアの世界遺産

世界遺産数:文化遺産:17 自然遺産:10 複合遺産:0

サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群
■文化遺産 / 1990年
サンクトペテルブルクは、1703年にロシア皇帝ピョートル大帝によって建設が始まりました。バロック様式や新古典主義様式の建築物が多く、壮麗な宮殿や無数の運河、400以上の橋が並ぶ美しい景観を持つ町です。1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。

キジ島の木造教会
■文化遺産 / 1990年
キジ島は、ロシア正教会の美しい木造教会建築群で知られています。特に顕栄聖堂(プレオブラジェンスカヤ教会)と生神女庇護聖堂(ポクロフスカヤ教会)が有名です。これらの建築物は釘を一切使用せずに建てられており、その技術と美しさから1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。

モスクワのクレムリンと赤の広場
■文化遺産 / 1990年
クレムリンは中世の城塞であり、ロシアの大統領府や政府の主要機関が所在しています。赤の広場はそのすぐ東側に広がり、国家の重要な祝賀行事や集会の場として使われてきました。クレムリンと赤の広場は1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ノヴゴロドの文化財とその周辺地区
■文化遺産 / 1992年
ノヴゴロドは9世紀に築かれたロシアで最初の首都であり、バルト海と黒海の交易で栄えました。中世にはノヴゴロド公国として繁栄し、ハンザ同盟の一員としても重要な役割を果たしました。1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群
■文化遺産 / 1992年
ソロヴェツキー諸島は、15世紀にロシア正教の修道士によって修道院が建設された場所です。修道院は要塞としての機能も持ち、多くの戦争で外敵の侵入を防ぎました。1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群
■文化遺産 / 1992年
ウラジーミルとスーズダリは、12世紀から13世紀にかけてロシアの重要な政治的、宗教的中心地として発展しました。この地域には、白い石で建てられた教会や修道院が多くあり、その建築技術と美しさが評価され、1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。

セルギエフ・ポサドのトロイツェ・セルギー大修道院の建造物群
■文化遺産 / 1993年
トロイツェ・セルギー大修道院は、14世紀に聖セルギー・ラドネシスキーによって創設されました。ロシア正教会において最も重要な修道院の一つであり、その建築群は1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。

コローメンスコエの昇天教会
■文化遺産 / 1994年
コローメンスコエの昇天教会は、1532年にモスクワ大公ヴァシリー3世が息子であるイワン雷帝の誕生を祝って建設した教会です。ロシア正教会の教会堂としては最初期のもので、ロシアに現存する石造建造物では最古のものです。八角形の尖った屋根を持つこの教会は、ロシア独自の建築様式を示しており、1994年にユネスコの世界遺産に登録されました。

コミ原生林
■自然遺産 / 1995年
コミ原生林は、ヨーロッパ最大の原生林であり、総面積は32,800平方キロメートルに及びます。1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、タイガとツンドラのエコリージョンに属し、シベリアトウヒ、シベリアモミ、シベリアカラマツなどの針葉樹林が広がっています。また、ポプラ林、カバノキ林、泥炭地、河川、湖も点在しています。

バイカル湖
■自然遺産 / 1996年
バイカル湖は、世界で最も古く、最も深い淡水湖です。約2500万年前に形成され、最大水深は約1642メートルに達します。湖の面積は31,722平方キロメートルで、琵琶湖の約46倍の広さを誇ります。バイカル湖は「シベリアの真珠」とも呼ばれ、その透明度の高さと豊かな生態系で知られています。1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。

カムチャツカ火山群
■自然遺産 / 1996年
カムチャツカ火山群は、約300の火山が存在し、そのうち29は現在も活動中です。1996年にユネスコの世界遺産に登録され、2001年に拡張されました。この地域は、火山活動が非常に活発であり、多様な地形や生態系が見られることから「火山の博物館」とも呼ばれています。

アルタイのゴールデン・マウンテン
■自然遺産 / 1998年
アルタイのゴールデン・マウンテンは、1998年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。この地域は、アルタイ山脈の一部であり、豊かな生物多様性と美しい自然景観が特徴です。アルタイ山脈は、中央アジア、シベリア、モンゴルの接点に位置し、重要な生態系を持つ地域です。

西コーカサス山脈
■自然遺産 / 1999年
西コーカサス山脈は、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。面積は約298,903ヘクタールで、低地から氷河地帯まで多様な自然環境が広がっています。この地域は、手つかずの原生林や湿地、鍾乳洞、氷河などがあり、固有種の植物や野生動物が多く生息しています。

カザン・クレムリンの歴史遺産群と建築物群
■文化遺産 / 2000年
カザン・クレムリンは、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。この歴史的・建築的複合体は、11世紀にヴォルガ・ブルガール人によって最初に建設され、15世紀にはカザン・ハン国の首都として繁栄しました。1552年にイワン雷帝によって征服され、その後、ロシアの影響を受けた建築物が築かれました。

フェラポントフ修道院群
■文化遺産 / 2000年
フェラポントフ修道院群は、1398年にモスクワの修道士フェラポントによって設立されました。15世紀から17世紀にかけて建造された教会や鐘楼、宝物館などが点在し、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。特にロジェストヴェンスキー聖堂には、15世紀のロシアを代表するイコン画家ディオニシーによる壁画が残っています。

クルシュー砂州
■文化遺産 / 2000年
クルシュー砂州は、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。この砂州は、バルト海からの風と潮によって形成され、先史時代から人々がここで暮らし続けてきました。砂州の幅は場所によって異なり、最も狭い場所で400メートル、最も広い場所で3800メートルです。

中央シホテ-アリン
■自然遺産 / 2001年
中央シホテ-アリンは、2001年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、針葉樹林のタイガと亜熱帯林が入り混じる広大な森林地帯で、北方系と南方系の動植物が共存する珍しい環境です。2018年にはビキン川渓谷が追加登録され、保護区域が拡大されました。

デルベントのシタデル、古代都市、要塞建築物群
■文化遺産 / 2003年
デルベントは、ロシアで最も古い都市の一つであり、紀元前8世紀から人が住み始めたとされています。5〜6世紀にササン朝ペルシャによって要塞都市として建設され、ヨーロッパと中東の交易路の中継地として重要な役割を果たしました。デルベントのシタデル、古代都市、要塞建築物群は、2003年にユネスコの世界遺産に登録されました。

オヴス・ヌール盆地
■自然遺産 / 2003年
オヴス・ヌール盆地は、総面積約9000平方キロメートルに及ぶ広大な自然遺産です。2003年にユネスコの世界遺産に登録されました。ここは、氷河期から現在までの地形や生物の進化を研究する上で重要な地域であり、さまざまな生態系が共存しています。特に、世界最北の砂漠と最南のツンドラが共存する場所として知られています。

ランゲル島保護区の自然生態系
■自然遺産 / 2004年
ランゲル島保護区は、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。面積は約916,300ヘクタールで、ツンドラ気候に属し、第四紀の氷河期に氷河に覆われなかったため、生物多様性が非常に高い地域です。ここには23種の固有種を含む417種の維管束植物が確認されています。

ノヴォデヴィチ女子修道院群
■文化遺産 / 2004年
ノヴォデヴィチ女子修道院群は、1524年にモスクワ大公ヴァシーリー3世によって創建されました。この修道院は、モスクワ・バロック様式の最高傑作とされ、16世紀から17世紀にかけて建設されました。修道院は12の塔を持つ堅固な城壁に囲まれており、「ミニチュアのモスクワ・クレムリン」とも呼ばれています。

ヤロスラヴル市街の歴史地区
■文化遺産 / 2005年
ヤロスラヴル市街は、11世紀にキエフ大公国のヤロスラフ1世によって建設されました。商業の中心地として発展し、18世紀にはエカテリーナ2世の都市再開発計画の一環として再建されました。現在では、新古典主義様式の建築物が並ぶ美しい街並みが広がっています。

シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群
■文化遺産 / 2005年
シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群は、19世紀の天文学者フリードリヒ・フォン・シュトゥルーヴェによって設置された三角測量地点のネットワークです。このネットワークは、地球の形状と大きさを正確に測定するために使用されました。全長は約2820kmに及び、34か所の観測地点が世界遺産に登録されています。

プトラナ高原
■自然遺産 / 2010年
プトラナ高原は、約2億5000万年前に地表からマグマが噴出して形成された玄武岩質の溶岩台地で、氷河によって削られたフィヨルドのような地形が特徴です。ここにはタイガやツンドラ、極地高原、冷水湖など、亜北極圏から北極圏までの生態系が見られます。2010年にユネスコの世界遺産に登録されました。

レナ川の石柱自然公園
■自然遺産 / 2012年
レナ川の石柱自然公園は、2012年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。この公園は、約5億4000万年前のカンブリア紀に形成された石柱群が特徴で、地質学的に非常に重要な場所です。

ブルガールの歴史的考古学的遺跡群
■文化遺産 / 2014年
ブルガールの歴史的考古学的遺跡群は、7世紀から13世紀にかけて繁栄したヴォルガ・ブルガール王国の首都ブルガールの遺跡です。922年にイスラム教を受け入れたことで、現在もタタール人の重要な巡礼地となっています。

スヴィヤジツク島の聖母被昇天大聖堂と修道院
■文化遺産 / 2017年
スヴィヤジツク島は、16世紀半ばにイヴァン雷帝によってカザン・ハン国征服の拠点として建設された要塞の町です。この地には、聖母被昇天大聖堂と修道院があり、2017年にユネスコの世界遺産に登録されました。

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