
エジプトはアフリカ大陸の北東部に位置し、シナイ半島を通じてアジアと接しています。文明の発祥地の一つとして知られており、長い歴史を誇ります。
エジプト・アラブ共和国の基本情報
- 首都: エジプトの首都は「カイロ」です。
- 面積:エジプトの総面積は約1,001,450平方キロメートルです。
- 人口:人口は約1億人(2023年推定)です。
- 言語:公用語はアラビア語です。観光地やビジネス界では英語も広く話されています。
- 通貨:通貨はエジプト・ポンド(EGP)です。
- 歴史:エジプトの歴史は非常に古く、古代エジプト文明が紀元前3000年頃から栄えました。ピラミッドやスフィンクス、ファラオなどがその象徴です。後にローマ帝国やイスラム帝国、オスマン帝国の影響を受け、1922年に独立しました。
- 自然:エジプトはナイル川を中心にした肥沃な土地が広がっており、サハラ砂漠も一部を占めています。また、紅海沿岸には美しい珊瑚礁があります。
- 文化:エジプトの文化は多様で、古代エジプトの遺産やイスラム教の影響が色濃く反映されています。伝統的な音楽やダンス、手工芸品、料理などが豊かに発展しています。
エジプト・アラブ共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:6 自然遺産:1 複合遺産:0

メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯
■文化遺産 / 1979年
この地域は、エジプト古王国時代の首都メンフィスを中心に、多数のピラミッドや墳墓、神殿が点在する世界遺産です。1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。ギーザの三大ピラミッドやスフィンクス、サッカーラの階段ピラミッド、ダハシュールの屈折ピラミッドなどが含まれています。

古代都市テーベとその墓地遺跡
■文化遺産 / 1979年
テーベはエジプト新王国時代の首都として繁栄し、ファラオの霊廟や神殿が数多く建てられた歴史的な都市です。1979年にユネスコの世界遺産に登録され、世界的に重要な考古遺跡として知られています。

アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群
■文化遺産 / 1979年
ヌビア遺跡群は、古代エジプト時代からローマ時代にかけて建てられた壮大な遺跡群で、アブ・シンベル神殿やフィラエ神殿などが含まれています。これらの遺跡は、アスワン・ハイ・ダム建設に伴うナイル川の増水から守るために移設された歴史があります。1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。

カイロ歴史地区
■文化遺産 / 1979年
カイロ歴史地区は、古代から中世にかけて発展したイスラム教の都市文化を象徴する遺跡群が点在しています。エリア内には、モスク、マドラサ(イスラム教の学校)、ファウンテン、宮殿、バザールなどが密集しています。1979年にユネスコの世界遺産に登録され、エジプトの歴史的・文化的な宝庫となっています。

アブ・メナ
■文化遺産 / 1979年
アブ・メナは、古代エジプトにおけるキリスト教巡礼の中心地であり、3世紀に殉教した聖ミナスの墓がある場所として知られています。1979年にユネスコの世界遺産に登録されましたが、地下水位の上昇による遺跡の損傷が深刻化し、2001年に危機遺産リストに登録されました。

聖カトリーナ修道院地域
■文化遺産 / 2002年
聖カトリーナ修道院地域は、6世紀にビザンツ皇帝ユスティニアヌス1世によって建設されたキリスト教の修道院で、現在も活動を続ける世界最古の修道院の一つです。シナイ山はモーセが神から十戒を授かった場所として知られ、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの宗教にとって聖地とされています。2002年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ワディ・エル-ヒータン(クジラの谷)
■自然遺産 / 2005年
ワディ・エル-ヒータン(クジラの谷)は、約4000万年前の新生代古第三紀に浅い海が広がっていた地域で、現生のクジラの祖先であるバシロサウルスやドルドンの化石が多数発見されています。2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、陸上哺乳類が海洋哺乳類へと進化する過程を示す貴重な化石が多く見つかる場所として評価されています。