
ナイジェリア連邦共和国(Federal Republic of Nigeria)は西アフリカに位置する国です。西はベナン、北はニジェール、東はチャドとカメルーン、南はギニア湾に接しています。
ナイジェリア連邦共和国の基本情報
- 首都: アブジャ(Abuja)はナイジェリアの首都であり、1991年にラゴスから遷都されました。計画都市として建設され、行政機関が集まる重要な都市です。
- 面積:ナイジェリアの総面積は約923,768平方キロメートルで、日本の約2.5倍の広さです。
- 人口:人口は約2億1,200万人(2021年推定)で、アフリカで最も人口の多い国です。主要都市にはラゴス、カノ、イバダンなどがあります。
- 言語:公用語は英語です。その他、ハウサ語、ヨルバ語、イボ語など多くの地方言語も話されています。
- 通貨:ナイラ (NGN) が使用されています。
- 歴史:ナイジェリアの歴史は古く、数千年前からさまざまな文化と王国が存在していました。19世紀にはイギリスの植民地となり、1960年に独立を果たしました。独立後は軍事クーデターや内戦が繰り返されましたが、1999年以降は民主化が進んでいます。豊富な石油資源を持ち、経済発展のポテンシャルが大いに注目されています。
- 自然:ナイジェリアは多様な自然環境を持ち、サバンナ、熱帯雨林、高原、湿地帯、海岸線などが広がります。特にナイジェル川とベヌエ川の合流点や、オバフェミ・アウォロウォ大学などがあるイフェの丘は観光地として有名です。また、ナイジェリアには数多くの国立公園や保護区があり、珍しい野生動物が生息しています。
- 文化:ナイジェリアの文化は非常に多様で、250以上の民族が共存しています。伝統的な音楽、ダンス、文学、アートが盛んであり、ノーベル文学賞を受賞したウィル・ソインカや、映画産業「ノリウッド」などが国際的にも知られています。また、ナイジェリア料理も多彩で、ジャロフライスやスパイシーなスープ、プランテーンなどが人気です。
ナイジェリア連邦共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:2 自然遺産:0 複合遺産:0

スクルの文化的景観
■文化遺産 / 1999年
スクルの文化的景観は、古くから製鉄が盛んな地域で、製鉄所の遺構や段々畑が広がる景観が特徴です。1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。丘の上には宗教的存在でもある首長(ヒデ)の宮殿があり、その眼下に広がる段々畑が美しい景観を作り出しています。

オスン-オソボ聖林
■文化遺産 / 2005年
オスン-オソボ聖林は、ヨルバ民族の宗教的な聖地であり、2005年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この聖林は、豊穣の女神オスンを祀るための社や彫刻が点在し、ヨルバの伝統文化と宗教儀式の重要な場となっています。