モロッコ王国

モロッコ王国(Kingdom of Morocco)は、北アフリカに位置する国で、大西洋と地中海に面しています。東はアルジェリア、南は西サハラと接しています。

モロッコ王国の基本情報

  • 首都: ラバト(Rabat)はモロッコの首都で、政治と行政の中心地です。
  • 面積:モロッコの総面積は約710,850平方キロメートルで、これは日本の約1.9倍の広さです。
  • 人口:人口は約3,600万人(2021年推定)です。
  • 言語:公用語はアラビア語とベルベル語です。フランス語も広く使用されており、ビジネスや教育の場で重要な役割を果たしています。
  • 通貨:モロッコ・ディルハム (MAD) が使用されています。
  • 歴史:モロッコの歴史は古代から続いており、フェニキア人、カルタゴ人、ローマ人、アラブ人、ベルベル人など様々な文明が交差しました。12世紀にはモロッコ王朝が誕生し、長い歴史を持っています。1912年から1956年までフランスとスペインの保護領となり、1956年に独立を果たしました。
  • 自然:モロッコは多様な自然環境を持ち、美しい海岸線、アトラス山脈、サハラ砂漠などが広がります。特にアトラス山脈はハイキングや登山の名所として知られています。また、砂漠ツアーや海岸リゾートも観光客に人気です。
  • 文化:モロッコの文化は多様で、アラブ、ベルベル、フランス、スペインの影響を受けています。伝統的な音楽、ダンス、アートが盛んであり、特にタジン料理やクスクスは有名です。また、モスクや宮殿、スーク(市場)など歴史的建造物が多く、観光地としても人気があります。宗教は主にイスラム教が信仰されています。

モロッコ王国の世界遺産

世界遺産数:文化遺産:9 自然遺産:0 複合遺産:0

フェス旧市街
■文化遺産 / 1981年
フェス旧市街は、1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、8世紀末にイドリス朝の創始者イドリス1世によって建設され、以降、ファーティマ朝、ムラービト朝、ムワッヒド朝、マリーン朝などのイスラム王朝の首都として栄えました。フェス旧市街は、迷路のような狭い路地やスーク(市場)、多数のモスクやマドラサ(神学校)が特徴で、イスラム文化と歴史が色濃く残る場所です。

マラケシ旧市街
■文化遺産 / 1985年
マラケシ旧市街は、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、11世紀末にムラービト朝の創始者ユースフ・イブン・ターシュフィーンによって建設され、以降、ムワッヒド朝、サアド朝、アラウィー朝などのイスラム王朝の首都として栄えました。赤レンガの建築物が点在し、「南の真珠」と称される美しい街並みが特徴です。

アイット-ベン-ハドゥの集落
■文化遺産 / 1987年
アイット=ベン=ハドゥの集落は、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。この集落は、サハラ砂漠とマラケシュを結ぶ交易路の中継地として栄えた場所で、クサール(要塞化された村)の一つです。17世紀に建設された建物が多く、粘土と藁で作られた伝統的な建築様式が特徴です。

古都メクネス
■文化遺産 / 1996年
古都メクネスは、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、17世紀にアラウィー朝のスルタン、ムーレイ・イスマーイールによって首都とされました。メクネスは、イスラム建築とヨーロッパ建築が融合した独特の建造物が特徴で、城壁に囲まれた旧市街が広がっています

ヴォルビリスの古代遺跡
■文化遺産 / 1997年
ヴォルビリスの古代遺跡は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、紀元前3世紀からローマ帝国時代にかけて繁栄した都市で、北アフリカにおけるローマ都市の中でも最良の保存状態を誇ります。ヴォルビリスは、ローマ帝国の属州マウレタニア・ティンギタナの中心都市であり、小麦やオリーブオイルの生産地として栄えました。

テトゥアン旧市街(旧名ティタウィン)
■文化遺産 / 1997年
テトゥアン旧市街は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、15世紀にスペインのレコンキスタ(国土回復運動)によってイベリア半島から追放されたイスラム教徒とユダヤ教徒によって再建されました。白い家々が並ぶ町並みは、スペインのアンダルシア地方の影響を受けており、イスラム文化とヨーロッパ文化が融合した独特の雰囲気が漂います。

エッサウィラのメディナ(旧名モガドール)
■文化遺産 / 2001年
エッサウィラのメディナは、2001年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、18世紀後半に当時のモロッコ王モハメド・ベン・アブダラ(ムハンマド3世)によって国際貿易港として整備されました。フランス人建築家ニコラ・テオドール・コルニュによって設計され、イスラム建築とヨーロッパの軍事建築が融合した独特の景観が特徴です。

マサガン(アル・ジャジーダ)のポルトガル都市
■文化遺産 / 2004年
マサガン(アル・ジャジーダ)のポルトガル都市は、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、16世紀にポルトガル人によって建設され、インド貿易の重要な中継地として栄えました。ポルトガルの建築技術とルネサンス期の新しい建築概念が融合した独特の都市計画が特徴です。1769年にモロッコのスルタンによって奪還され、その後「アル・ジャジーダ(新しいもの)」と改名されました。

ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都
■文化遺産 / 2012年
ラバトは、2012年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、フランスの保護領時代に建設された近代的な都市と、ムワッヒド朝時代(1130〜1269年)の歴史的な都市が共存しています。ラバトは、イスラム文化と西洋のモダニズムが融合した独特の都市景観を持ち、旧市街には城壁や城門、モスクなどが残っています。

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