
スウェーデン王国(Kingdom of Sweden)は、北ヨーロッパに位置する国で、スカンディナヴィア半島の東部を占めています。以下は、スウェーデンの基本情報です。
スウェーデン王国の基本情報
- 首都: ストックホルム(Stockholm): スウェーデンの首都であり、文化、経済、政治の中心地です。
- 面積:約450,295平方キロメートル。これは、日本の約1.2倍の広さです。
- 人口:約1,030万人(2021年時点)。
- 言語:スウェーデン語が公用語です。英語も広く話されており、多くの国民が流暢に英語を話します。
- 通貨:スウェーデン・クローナ(SEK): スウェーデンはユーロを採用していませんが、クローナ(Kr)を使用しています。
- 歴史:スウェーデンは古くからバイキングの活躍した地であり、中世には強力な王国を築きました。17世紀には大国としての地位を確立し、北欧戦争で大いに繁栄しました。近代には中立を維持し、20世紀においても戦争を避ける政策を取りました。
- 自然:スウェーデンは自然が豊かで、美しい森、湖、山々が広がっています。気候は北部と南部で異なり、北部は寒冷な気候、南部は温暖な気候が特徴です。特に北極圏内にはオーロラが見られる地域もあります。
- 文化:スウェーデンの文化は、多様で豊かな伝統を持っています。特に音楽、デザイン、料理が有名です。また、福祉国家として知られ、高い生活水準と平等が重視されています。
スウェーデン王国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:13 自然遺産:1 複合遺産:1

ドロットニングホルムの王領地
■文化遺産 / 1991年
ドロットニングホルムの王領地は、17世紀に建てられたバロック様式の宮殿で、スウェーデン王室の居住地です。1991年にユネスコの世界遺産に登録されました2。この宮殿は、フランスのヴェルサイユ宮殿に触発されて建てられ、宮殿、劇場、中国風の離宮、広大な庭園で構成されています。

ビルカとホーヴゴーデン
■文化遺産 / 1993年
ビルカは、8世紀から10世紀にかけてヴァイキングの重要な商業都市として栄えました。1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。ビルカは、スカンディナヴィア半島のゲルマン人が使用していたルーン文字の石碑や都市の城壁、周囲には墳墓が2000基以上発見されています。ホーヴゴーデンは、ヴァイキング時代の遺跡で、10世紀から11世紀にかけてスウェーデン王国の王領地の一部として機能していました。1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。

エンゲルスベリの製鉄所
■文化遺産 / 1993年
エンゲルスベリ製鉄所は、1681年にPer Larsson Gyllenhöökによって建設され、19世紀まで現役の製鉄所として活動していました。スウェーデンの鉄鋼生産を支える重要な施設であり、1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。

タヌムの線刻画群
■文化遺産 / 1994年
タヌムの線刻画群は、紀元前1700年から紀元前500年頃の青銅器時代に描かれた岩絵群です。これらの線刻画は、氷河が削り取った花崗岩の岩肌に石のハンマーとポイントを使用して彫られ、顔料で色付けされています。動物、舟、武器、狩猟の情景や農作業を行う人々の姿が描かれており、その数は約3000点にも及びます。

スクーグシュルコゴーデン
■文化遺産 / 1994年
スクーグシュルコゴーデン(Skogskyrkogården)は、「森の墓地」という意味を持ち、1917年から1920年にかけて設計された共同墓地です。設計は、若き建築家エリック・グンナル・アスプルンドとシーグルド・レーヴェレンツによって行われました。この墓地は、ナショナル・ロマンティシズムから北欧新古典主義、そして近代建築へと至るスウェーデンの建築潮流の変遷を反映しています。

ハンザ同盟都市ヴィスビュー
■文化遺産 / 1995年
ヴィスビューは、12世紀から14世紀にかけてハンザ同盟の重要な貿易都市として栄えました。中世の城壁や教会の遺跡が多く残っており、その歴史的価値から1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ラポニアン・エリア
■複合遺産 / 1996年
ラポニアンエリアは、1996年にユネスコの世界遺産に登録された複合遺産で、総面積は約9400平方キロメートルに及びます。この地域は、サーメ人(ラップ人)の伝統的な生活文化と、氷河が作り出した壮大な自然景観が特徴です。

ルーレオーのガンメルスタードの教会街
■文化遺産 / 1996年
ガンメルスタードの教会街は、15世紀に建造された石造りの教会を中心に広がる教会街で、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。この街区は、かつてスカンディナビア半島北部で見られた町の様式をそのまま残している優れた例証です。

カールスクローナの軍港
■文化遺産 / 1998年
カールスクローナの軍港は、1680年にスウェーデン国王カール11世によって設立されました。この軍港は、スウェーデン海軍の主要基地として設計され、造船所や要塞、行政施設、教会などが整然と配置された計画都市です。1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。

エーランド島南部の農業景観
■文化遺産 / 2000年
エーランド島南部の農業景観は、2000年にユネスコの世界遺産に登録された文化的景観です。この地域は、石灰岩の痩せた土地にもかかわらず、5000年以上にわたって人々が農業を営んできた証拠が多く残っています。島内には先史時代の遺跡や、16世紀から18世紀に建設された風車が点在しています。

ハイ・コースト/クヴァルケン群島
■自然遺産 / 2000年
クヴァルケン群島は、氷河期末期の約9600年前から土地が隆起する現象が見られる地域で、2006年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、氷河の重みによって大地がリバウンドする「アイソスタシー現象」が顕著に見られる場所です。

ファールンの大銅山地域
■文化遺産 / 2001年
ファールンの大銅山地域は、13世紀から20世紀まで栄えた銅山で、2001年にユネスコの世界遺産に登録されました。17世紀には全世界の銅の産出量の約3分の2を占めるほどに繁栄し、スウェーデンの経済と技術の発展に大きく寄与しました。

グリメトン・ラジオ無線局、ヴァールベリ
■文化遺産 / 2004年
グリメトン・ラジオ無線局は、1922年から1924年にかけて建設された無線通信施設で、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。この無線局は、アレキサンダーソン・オルタネーター式送信機を使用しており、世界で唯一稼働可能な高周波発電機式の超長波送信機を備えています。

シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群
■文化遺産 / 2005年
シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群は、19世紀の天文学者フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェによって設置された三角測量の観測地点群です。これらの観測地点は、地球の大きさや形状を正確に測定するために設置され、2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ヘルシングランドの装飾農場家屋群
■文化遺産 / 2012年
ヘルシングランドの装飾農場家屋群は、18世紀から19世紀にかけて建てられた伝統的な木造家屋で、2012年にユネスコの世界遺産に登録されました。これらの家屋は、当時の農民たちが富を得て、バロックやロココ、グスタヴィアン様式などの豪華な装飾を施したものです。