ヴァルカモニカの岩絵群
■文化遺産 / 1979年
エチミアツィンの大聖堂と教会群は、301年にアルメニアが世界で初めてキリスト教を国教とした際に建設されたもので、アルメニア使徒教会の中心地です。ズヴァルトノツの古代遺跡は、7世紀に建設された教会の遺跡で、10世紀に地震で崩壊しました。これらの遺跡は、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院
■文化遺産 / 1980年
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院は、1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この教会と修道院は、15世紀に建築家ギニフォルテ・ソラーリによって建設され、後にルネサンスの巨匠ドナト・ブラマンテによって改築されました1。特に有名なのは、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」が修道院の食堂の壁にあることです。

ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
■文化遺産 / 1980年
ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂は、1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地区は、古代ローマ時代の遺跡、中世の教会、ルネサンス期の建築物などが集まる歴史的なエリアです。特に、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂は、キリスト教の重要な巡礼地として知られています。

フィレンツェ歴史地区
■文化遺産 / 1982年
フィレンツェ歴史地区は、1982年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地区は、数多くの歴史的建造物、美術館、広場が集まり、ルネサンス期の芸術と文化が息づく場所です。特に、メディチ家の影響を受けた建築物や芸術作品が数多く見られます。

ヴェネツィアとその潟
■文化遺産 / 1987年
ヴェネツィアとその潟は、1987年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地域は、中世からルネサンス期にかけての文化、建築、芸術の宝庫であり、その独特な都市構造と水の都としての魅力が世界中から観光客を引き寄せています。

ピサのドゥオモ広場
■文化遺産 / 1987年
ピサのドゥオモ広場は、1987年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この広場は、「奇跡の広場」とも呼ばれ、中世の建築物が集まる美しいエリアです。特に、有名なピサの斜塔があることで知られています。

サン・ジミニャーノ歴史地区
■文化遺産 / 1990年
サン・ジミニャーノ歴史地区は、1990年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この町は「中世の摩天楼」とも称される14の塔が有名であり、かつては多くの裕福な家族が競って建てた72の塔が立ち並んでいました。これらの塔は町の象徴であり、サン・ジミニャーノの歴史的な街並みを彩っています。

マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
■文化遺産 / 1993年
マテーラは旧石器時代から人が住んでいた歴史を持つ街で、1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。洞窟住居群「サッシ」は、石灰岩を掘って作られた住居で、かつては貧困の象徴とされていましたが、現在では観光地として多くの人々に愛されています。

ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の邸宅群
■文化遺産 / 1994年
ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の邸宅群は、1994年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。16世紀の建築家アンドレーア・パッラーディオが設計した建築物が多く残っており、その独特な建築様式は「パッラーディオ様式」として知られています。この様式は古代ローマの建築を基にしており、後にヨーロッパやアメリカの建築にも大きな影響を与えました。

シエナ歴史地区
■文化遺産 / 1995年
シエナ歴史地区は、1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。中世の都市計画と建築様式が見事に調和しており、訪れる人々を中世の時代へと誘います。シエナはその美しいゴシック建築と迷路のような石畳の通りで知られています。

ナポリ歴史地区
■文化遺産 / 1995年
ナポリ歴史地区は、1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。紀元前5世紀にギリシャの植民都市ネアポリスとして設立され、その後ローマ帝国、ビザンツ帝国、ノルマン人、アンジュー家、アラゴン家、スペイン、フランスなど、さまざまな支配者の影響を受けて発展してきました。これにより、多様な建築様式や文化が融合した独特の都市景観が形成されています。

クレスピ・ダッダ
■文化遺産 / 1995年
クレスピ・ダッダは、19世紀後半に資本家クリストフォロ・ベニーニョ・クレスピによって築かれた企業都市です。彼の息子シルヴィオ・クレスピによって20世紀初期に完成されました。労働者のための理想郷として設計され、工場と住宅が一体となった都市構造が特徴です。1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。

フェッラーラ：ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯
■文化遺産 / 1995年
フェッラーラは、1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。14世紀から16世紀にかけてエステ家の支配下で発展し、ルネサンス期の都市計画が実現された場所です。エステ家の統治下で、フェッラーラはルネサンスの芸術、経済、思想、宗教が集う知的・芸術的中心地となりました。

デル・モンテ城
■文化遺産 / 1996年
デル・モンテ城は、13世紀に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世によって建設されました。八角形を象徴的に取り入れた設計が特徴で、全体が八角形の平面で構成され、中央に八角形の中庭を内包し、8つのコーナーにはそれぞれ八角形の小塔がそびえています2。1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。

アルベロベッロのトゥルッリ
■文化遺産 / 1996年
アルベロベッロのトゥルッリは、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。トゥルッリは、石灰岩を積み上げた円錐形の屋根を持つ伝統的な家屋で、16世紀から17世紀にかけて建てられました。これらの家屋は、税金逃れのために簡単に解体できるように設計されており、現在でも多くのトゥルッリが現存し、住居や店舗として利用されています。

ラヴェンナの初期キリスト教建築物群
■文化遺産 / 1996年
ラヴェンナの初期キリスト教建築物群は、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。5世紀から6世紀にかけて建造されたキリスト教の聖堂や礼拝堂、霊廟などが含まれています。これらの建築物は、オリエントとヨーロッパの建築様式が融合したもので、美しいモザイク壁画が特徴です。

ピエンツァ市街の歴史地区
■文化遺産 / 1996年
ピエンツァ市街の歴史地区は、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地の出身でローマ教皇となったピウス2世が、15世紀にルネサンス様式で計画した都市です。建築家ベルナルド・ロッセリーノにより、理想の街として設計されました。

カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョ邸宅群
■文化遺産 / 1997年
この世界遺産は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。18世紀にスペイン・ブルボン家のナポリ王カルロ7世（後のスペイン王カルロス3世）によって建造されたカゼルタ宮殿とその庭園、そしてヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョの邸宅群が含まれています。これらの建造物は、フランスのヴェルサイユ宮殿に対抗するために建設され、後期バロック様式から初期新古典主義様式に属しています。

サヴォイア王家の王宮群
■文化遺産 / 1997年
サヴォイア王家の王宮群は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。これらの建造物は、16世紀から18世紀にかけてサヴォイア家によって建設され、バロック様式や新古典主義様式の建築が特徴です。王宮群は、サヴォイア家の権力と富を象徴するものであり、当時の最新技術と芸術が結集されています。

パドヴァの植物園（オルト・ボタニコ）
■文化遺産 / 1997年
パドヴァ大学付属植物園は、1545年に設立された世界最古の大学付属植物園です。植物学者フェデリコ・ボナフェーデの構想に基づき、建築家アンドレア・モロニによって設計されました。植物園は、植物学、薬学、生態学、医学などの分野で重要な役割を果たしてきました。1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ポルトヴェネーレ、チンクエ・テッレ及び小島群（パルマリア、ティーノ及びティネット島）
■文化遺産 / 1997年
この地域は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。ポルトヴェーネレは古代ローマ時代からの歴史を持つ港町で、チンクエ・テッレは「五つの土地」という意味で、5つの美しい村々が点在しています。これらの地域は、険しい地形に築かれた農業用のテラスや、伝統的な漁村の風景が特徴です。

モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカ及びグランデ広場
■文化遺産 / 1997年
モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカ及びグランデ広場は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。これらの建造物は、12世紀に建設されたロマネスク様式の建築物であり、イタリアの建築家ランフランコと彫刻家ウィリゲルモによって設計されました。これらの建造物は、中世のキリスト教信仰と市民生活の結びつきを示す優れた例証として評価されています。

ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域
■文化遺産 / 1997年
ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。これらの遺跡は、紀元79年のヴェスヴィオ山の噴火によって埋もれた都市であり、当時のローマ時代の生活や建築様式を知る上で非常に貴重な資料となっています。

アマルフィ海岸
■文化遺産 / 1997年
アマルフィ海岸は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。美しい地中海と急峻な断崖が織りなす壮大な景観が特徴で、「世界一美しい海岸」とも称されます。中世には海洋都市国家として栄え、独自の文化と建築様式が発展しました。

アグリジェントの遺跡地域
■文化遺産 / 1997年
アグリジェントの遺跡地域は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。紀元前6世紀にギリシャの植民地として栄えた都市で、古代ギリシャの建築様式を持つ神殿群が特徴です。特に「神殿の谷」と呼ばれるエリアには、多くの神殿が点在しています。

ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ
■文化遺産 / 1997年
ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレは、4世紀初頭に建設された古代ローマの別荘で、豪華なモザイク画が数多く残されています3。1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。

スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ
■文化遺産 / 1997年
エチミアツィンの大聖堂と教会群及びズヴァルトノツの考古遺跡は、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地域は、アルメニア使徒教会の総本山であり、キリスト教の初期の歴史と文化を象徴する重要な場所です。

アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカ
■文化遺産 / 1998年
アクイレイアは、紀元前181年に建設された古代ローマの植民都市であり、かつては「第2のローマ」として繁栄しました。現在は、古代ローマ時代の遺跡と中世のキリスト教社会の中心であった大聖堂（バシリカ）からなるユネスコの世界遺産に登録されています。

ウルビーノ歴史地区
■文化遺産 / 1998年
ウルビーノ歴史地区は、15世紀にモンテフェルトロ家によって築かれたルネサンス都市で、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。ウルビーノは、ルネサンス期の芸術と学問の中心地として栄え、多くの建築物や文化財が現存しています。

パエストゥムとヴェリアの古代遺跡群を含むチレントとディアノ渓谷国立公園とパドゥーラのカルトゥジオ修道院
■文化遺産 / 1998年
この地域は、先史時代から中世にかけての重要な文化的景観を持つ場所であり、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。ギリシャの植民都市であったパエストゥムとヴェリア、そして14世紀に建設されたパドゥーラのカルトゥジオ修道院が含まれています。

ヴィッラ・アドリアーナ（ティヴォリ）
■文化遺産 / 1999年
ヴィッラ・アドリアーナは、2世紀にローマ皇帝ハドリアヌスによって建設された広大な別荘です。エジプト、ギリシャ、ローマの建築様式が融合したこの別荘は、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。ハドリアヌス帝が各地を巡察した際に見た建物や風景を再現したもので、30以上の建物が敷地内に点在しています。

ヴェローナ市
■文化遺産 / 2000年
ヴェローナは、ローマ時代から現代に至るまでの豊かな歴史と文化を持つ都市です。ローマ時代の遺跡、中世の教会や建築、そしてルネサンス期の文化財が数多く残されています。このため、ヴェローナ市全体が2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。特にシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の舞台としても有名です。

エオリア諸島
■自然遺産 / 2000年
エオリア諸島は、ギリシャ神話の風の神アイオロスに由来する名前を持つ、7つの主要な火山島からなる群島です。これらの島々は、火山活動によって形成され、現在も活発な火山活動が見られます。エオリア諸島は、火山学の研究において重要な役割を果たしており、2000年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。

アッシージ、聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群
■文化遺産 / 2000年
アッシージは、古代ローマ時代からの歴史を持つ都市であり、13世紀以降は宗教的、精神的な中心地として重要な地位を築きました。特にフランシスコ会の創設者である聖フランチェスコの生誕地として知られており、現在もキリスト教の巡礼地として多くの人々が訪れます。アッシージのフランチェスコ聖堂と関連修道施設群は、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ティヴォリのエステ家別荘
■文化遺産 / 2001年
ヴィッラ・デステは、16世紀にエステ家の枢機卿イッポーリト・デステによって建設された壮麗な別荘です。ルネサンス様式の庭園と建築が融合したこの別荘は、2001年にユネスコの世界遺産に登録されました。特に庭園には500以上の噴水があり、ヨーロッパの造園様式に大きな影響を与えました。

ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々（シチリア島南東部）
■文化遺産 / 2002年
ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々は、1693年の大地震後に再建された町々で、後期バロック様式の建築が特徴です。これらの町々は、ヨーロッパのバロック様式の芸術の集大成であり、熟年期の作品群が並んでいます。2002年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ピエモンテとロンバルディアのサクリ・モンティ
■文化遺産 / 2003年
サクリ・モンティ（聖なる山）は、16世紀から17世紀にかけて建設されたカトリック教会の巡礼地で、宗教的な建築物群と美しい景観が融合した場所です。これらのサクリ・モンティは、2003年にユネスコの世界遺産に登録されました。それぞれのサクリ・モンティは、キリスト教の重要な出来事や聖人たちの生涯を描いた礼拝堂や聖堂が点在しています。

サン・ジョルジオ山
■自然遺産 / 2003年
サン・ジョルジオ山は、中生代三畳紀（約2億4500万年前〜2億3000万年前）の地層から多くの化石が発見されていることで知られています。特に、爬虫類、魚類、アンモナイト、棘皮動物、甲殻類などの化石が豊富に見つかっており、学術的にも非常に貴重な場所です。2003年にスイスの世界遺産として登録され、2010年にはイタリア側も世界遺産に拡大登録されました。

オルチア渓谷
■文化遺産 / 2004年
オルチア渓谷は、14世紀と15世紀に都市国家シエナに統合された際、理想的な統治モデルを反映し、美的に優れた景観をつくる目的で開発されました。なだらかな平原にそびえたつ円錐形の丘陵の上に要塞化された集落があり、特徴的な糸杉の群落と並木道が道筋を定めています。この地域は、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。

チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群
■文化遺産 / 2004年
チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群は、紀元前9世紀から紀元前1世紀にかけてエトルリア人によって築かれた大規模な墳墓群です。これらの都市群は、エトルリア文明の独自性と優れた建築技術を示す重要な遺跡であり、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。

シラクーザとパンタリカの岩壁墓地遺跡
■文化遺産 / 2005年
シラクーザとパンタリカの岩壁墓地遺跡は、紀元前13世紀から紀元前7世紀にかけて築かれた大規模な墳墓群です。シラクーザは古代ギリシャ時代に建設された都市で、ギリシャ時代からローマ時代にかけての遺跡が多く残っています。パンタリカは、青銅器時代から人々が住んでいたネクロポリス（墓地）で、5000以上の墓が点在しています。これらの遺跡は、2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ジェノヴァ：レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度
■文化遺産 / 2006年
ジェノヴァは、かつてジェノヴァ共和国の中心地であり、16世紀から17世紀にかけて繁栄しました。特に「レ・ストラーデ・ヌオーヴェ（新しい通り）」と「パラッツィ・デイ・ロッリ制度」は、ルネサンス様式やバロック様式の美しい大邸宅が並ぶ地区として知られています。これらの邸宅は、貴族や要人を迎えるための迎賓館として使用され、2006年にユネスコの世界遺産に登録されました。

カルパチア山脈とヨーロッパ地域の古代及び原生ブナ林
■自然遺産 / 2007年
カルパチア山脈は、アルプス・ヒマラヤ造山帯に属する新山系であり、豊かな生物多様性を誇ります。最高峰はスロバキアのゲルラホフスカ山（標高2655m）です2。この山脈は、ユネスコの世界遺産「カルパチア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林」として登録されており、3カ所のユネスコ生物圏保護区および多数のラムサール条約登録地があります。

マントヴァとサッビオネータ
■文化遺産 / 2008年
マントヴァとサッビオネータは、ルネサンス期にゴンザーガ家によって築かれた理想都市です。2008年にユネスコの世界遺産に登録されました。マントヴァは古代ローマ時代からの歴史を持ち、サッビオネータは16世紀にヴェスパシアーノ・ゴンザーガによって建設されました。

レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観
■文化遺産 / 2008年
レーティシュ鉄道は、20世紀初頭に開業し、アルプスの山岳地帯の孤立集落の解消や観光客の足の整備を目的として建設されました。アルブラ線とベルニナ線は、2008年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ドロミーティ
■自然遺産 / 2009年
ドロミーティは、18世紀のフランスの地質学者デオダ・ドゥ・ドロミューにちなんで名付けられました。彼がこの地域で発見した鉱物「ドロマイト（苦灰石）」が山地の名前の由来です。2009年にユネスコの世界遺産に登録され、独特の地質学的特徴と美しい景観で知られています。

イタリアのロンゴバルド族：権勢の足跡（568-774年）
■文化遺産 / 2011年
ロンゴバルド族は、6世紀にイタリアに南下してきたゲルマン人の一派で、568年から774年にかけてイタリア半島北部から中部まで支配したロンゴバルド王国を築きました。彼らはローマの伝統、キリスト教の精神、ビザンツ帝国の影響、ゲルマン族の文化などを融合させ、独自の文化と芸術を発展させました。2011年に「イタリアのロンゴバルド族：権勢の足跡（568-774年）」としてユネスコの世界遺産に登録されました。

アルプス山系の先史時代杭上住居跡群
■文化遺産 / 2011年
「アルプス山系の先史時代杭上住居跡群」は、紀元前5000年から紀元前500年にかけて、アルプス山脈周辺の湖や湿地に建てられた杭上住居の遺跡群です。これらの住居は、氾濫や外敵から身を守るために高床式で建てられました。長い間水没していたため、遺物や遺構が良好な状態で保存されています。

トスカナ地方のメディチ家の別荘と庭園群
■文化遺産 / 2013年
トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群は、ルネサンス期に建設された貴族の邸宅とその美しい庭園を指します。これらの邸宅は、芸術、文化、政治の中心地として機能し、メディチ家の権力と影響力を象徴しています。建築物は当時の最高の技術と芸術が取り入れられ、庭園は精巧なデザインと自然との調和が特徴です。

エトナ山
■自然遺産 / 2013年
エトナ山は、ヨーロッパで最も高く、活動が続いている火山であり、その高さは約3,329メートルです。エトナ山はユネスコの世界遺産に登録されており、豊かな地質学的多様性や独自の生態系を特徴としています。古代から現在までの火山活動の歴史を学べる重要な場所でもあります。

ピエモンテの葡萄畑景観：ランゲ・ロエロ・モンフェッラート
■文化遺産 / 2014年
「ピエモンテの葡萄畑景観：ランゲ・ロエロ・モンフェッラート」は、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、紀元前5世紀から続くブドウ栽培とワイン製造の伝統を持ち、特にバローロ、バルバレスコ、アスティ・スプマンテなどの高品質なワインの産地として知られています。

アラブ-ノルマン様式のパレルモおよびチェファルとモンレアーレの大聖堂
■文化遺産 / 2015年
「アラブ-ノルマン様式のパレルモおよびチェファルとモンレアーレの大聖堂」は、2015年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、アラブ、ノルマン、ビザンツの文化が融合した独特の建築様式を持つ建造物群を含んでいます。これらの建造物は、シチリア王国時代（1130-1194年）に建設され、異なる文化や宗教が共存していた時代の象徴です。

16-17世紀ヴェネツィア共和国の軍事防衛施設群：スタート・ダ・テッラー西部スタート・ダ・マーレ
■文化遺産 / 2017年
「16-17世紀ヴェネツィア共和国の軍事防衛施設群：スタート・ダ・テッラー西部スタート・ダ・マーレ」は、2017年にユネスコの世界遺産に登録されました。この防衛施設群は、ヴェネツィア共和国が16世紀から17世紀にかけて築いたもので、陸と海の両方からの防衛を目的としています。これらの施設は、火薬の登場による軍事技術の進化と要塞設計の革新を示す重要な例です。