
トルコ共和国(トルコきょうわこく)は、西アジアと東ヨーロッパにまたがる国で、歴史と文化が非常に豊かです。
トルコ共和国の基本情報
- 首都: アンカラ:トルコの首都であり、政治と行政の中心地です。歴史的な建物や観光スポットが多くあります。
- 面積:トルコ共和国の面積は約783,356平方キロメートルです。
- 人口:トルコ共和国の人口は 約8400万人(2023年推計)です。
- 言語:トルコ共和国の公用語はトルコ語です。
- 通貨:トルコ共和国の通貨はトルコ・リラ(TRY)
- 歴史:トルコの歴史は非常に古く、古代文明の時代から続いています。オスマン帝国が約600年間繁栄し、その後1923年にトルコ共和国が成立しました。ムスタファ・ケマル・アタテュルクが初代大統領となり、近代化を推進しました。
- 自然:トルコは非常に多様な自然環境を持ちます。エーゲ海や地中海に面した美しい海岸線、カッパドキアの奇岩群、パムッカレの石灰棚などが有名です。また、トルコは活火山や高山、広大な草原も広がっています。
- 文化:トルコは豊かな文化遺産を持ち、音楽、舞踊、文学、美術などが発展しています。特にトルコの伝統的な音楽や舞踊、工芸品は世界的に有名です。また、トルコ料理は多様で美味しく、ケバブやメゼ、バクラヴァなどが人気です。
トルコ共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:15 自然遺産:0 複合遺産:2

イスタンブール歴史地域
■文化遺産 / 1985年
イスタンブール歴史地域は、1985年にユネスコの世界遺産に登録された文化遺産です。この地域は、4世紀以来の東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都コンスタンティノポリス、そして15世紀からのオスマン帝国の首都イスタンブールとしての歴史を持つ場所です。アヤソフィア、トプカプ宮殿、ブルーモスクなど、多くの歴史的建造物が集まっています。

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群
■複合遺産 / 1985年
ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群は、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、火山活動によって形成された独特の地形と、古代からの人々の生活の痕跡が融合した場所です。特に「妖精の煙突」と呼ばれる奇岩や、地下都市、岩窟教会が有名です。

ディヴリーイの大モスクと病院
■文化遺産 / 1985年
ディヴリーイの大モスクと病院は、1228年から1229年にかけて建設された複合施設です。大モスク(ウル・ジャーミィ)と病院(ダリッシュシファ)から成り、オスマン帝国時代の建築家ヒュッレム・シャーによって設計されました。この施設は、1985年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

ハットゥシャ:ヒッタイトの首都
■文化遺産 / 1986年
ハットゥシャは、紀元前17世紀から紀元前13世紀にかけて繁栄したヒッタイト帝国の首都でした。1906年にドイツの考古学者フーゴー・ウィンクラーによって発見され、その後の発掘調査で大神殿跡や獅子門などが確認されました。1986年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ネムルット・ダー
■文化遺産 / 1987年
ネムルット・ダーは、標高2,134メートルの山で、コンマゲネ王国のアンティオコス1世が紀元前62年に建てた巨大な墳墓が山頂にあります。1881年にドイツの技師カール・ゼシュターによって発見され、その後の発掘調査で多くの神像や王像が確認されました。1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。

クサントス-レトーン
■文化遺産 / 1988年
クサントス-レトーンは、古代リュキアの都市遺跡で、1988年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。クサントスはリュキアの政治と商業の中心地であり、レトーンは宗教的な聖地として知られています。

ヒエラポリス-パムッカレ
■複合遺産 / 1988年
ヒエラポリス-パムッカレは、古代ローマ時代の温泉保養地であり、1988年にユネスコの世界複合遺産に登録されました。パムッカレは「綿の城」を意味し、真っ白な石灰棚が特徴です。ヒエラポリスは紀元前2世紀に築かれた古代都市で、ローマ帝国時代に繁栄しました。

サフランボル市街
■文化遺産 / 1994年
サフランボル市街は、オスマン帝国時代の宿場町として栄えた歴史的な街で、1994年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。サフランボルの名前は、かつてこの地域で栽培されていた香料サフランに由来しています。街には、オスマン帝国時代の伝統的な木造家屋が多く残されており、その美しい景観が特徴です。

トロイの古代遺跡
■文化遺産 / 1998年
トロイの古代遺跡は、青銅器時代の紀元前3000年ごろからローマ時代の西暦500年ごろまでの9層に及ぶ古代都市の遺跡です。ギリシャ神話の英雄たちが活躍するトロイア戦争の舞台として知られ、1998年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

セリミエ・モスクと複合施設群
■文化遺産 / 2011年
セリミエ・モスクは、オスマン帝国第11代皇帝セリム2世の命により、建築家ミマール・スィナンによって1568年から1574年にかけて建設されました。スィナン自身が最高傑作と称するこのモスクは、2011年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

チャタルホユックの新石器時代遺跡
■文化遺産 / 2012年
チャタルホユックは、紀元前7500年から紀元前5700年頃にかけて栄えた新石器時代の大規模な集落遺跡です。1958年に発見され、2012年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この遺跡は、狩猟採集から農耕牧畜への移行を示す重要な証拠を提供しています。

ブルサとジュマルクズック:オスマン帝国発祥の地
■文化遺産 / 2014年
ブルサとジュマルクズックは、オスマン帝国の発祥地として知られ、2014年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。ブルサは14世紀にオスマン帝国の初期の首都として栄え、ジュマルクズックはその農村部として重要な役割を果たしました。これらの地域は、オスマン帝国の都市計画と建築様式を示す貴重な遺産です。

ペルガモンとその重層的な文化的景観
■文化遺産 / 2014年
ペルガモンは、紀元前3世紀から2世紀にかけてアッタロス朝の都として栄えた古代都市で、2014年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この都市は、ヘレニズム時代からローマ時代、ビザンチン時代にかけての多層的な文化的景観を持ち、学問や芸術の中心地としても知られています。

ディヤルバクル城塞とエヴセル庭園の文化的景観
■文化遺産 / 2015年
ディヤルバクル城塞とエヴセル庭園は、2015年にユネスコの世界遺産に登録されました。ディヤルバクル城塞は古代ローマ時代に築かれ、時代ごとに修繕が行われてきました。城壁は全長約5.8kmで、万里の長城に次いで世界第2位の長さを誇ります。エヴセル庭園は、都市とティグリス川をつなぐ重要な役割を果たしており、都市の食料供給地としても機能してきました。

エフェソス
■文化遺産 / 2015年
エフェソスは2015年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は紀元前10世紀にギリシャ人入植者によって建設され、ローマ帝国時代にはアジア属州の首府として繁栄しました。エフェソスにはヘレニズム建築やローマ建築が点在し、保存状態の良い図書館や劇場などが見られます。

アニの古代遺跡
■文化遺産 / 2016年
アニは、かつてシルクロードの重要な商業都市として栄えた場所で、10世紀にはアルメニア王国バグラトゥニ朝の首都となりました。2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。アニには多くの宗教建築物や宮殿、要塞があり、その技術的・芸術的な価値が高く評価されています。

アフロディシアス
■文化遺産 / 2017年
アフロディシアスは、紀元前3世紀から紀元前2世紀にかけて築かれた古代都市の遺跡で、愛と美の女神アフロディーテに捧げられた神殿が中心となっています。2017年にユネスコの世界遺産に登録されました。アフロディシアスは、その豊かな大理石資源と彫刻技術で知られ、ローマ帝国時代には重要な芸術と文化の中心地となりました。