
ブルガリア共和国(ブルガリアきょうわこく)は、バルカン半島の東部に位置する国で、豊かな歴史と文化を持っています。
ブルガリア共和国の基本情報
- 首都: ソフィア:ブルガリアの首都であり、最大の都市です。ソフィアは政治、経済、文化の中心地で、多くの歴史的建物や観光スポットがあります。
- 面積:ブルガリア共和国の面積は約110,994平方キロメートルです。
- 人口:ブルガリア共和国の人口は約690万人(2023年推計)です。
- 言語:ブルガリア共和国の言語はブルガリア語です。
- 通貨:ブルガリア共和国の通貨はレフ(BGN)です。
- 歴史:ブルガリアの歴史は非常に古く、紀元前6世紀頃からトラキア人が住んでいました。中世には第一次ブルガリア帝国、第二次ブルガリア帝国が栄え、その後オスマン帝国の支配を受けました。1878年に独立を果たし、現在のブルガリア共和国が成立しました。
- 自然:ブルガリアは多様な自然環境に恵まれています。バルカン山脈、リラ山脈、ピリン山脈が広がり、美しい風景が広がります。特にリラ修道院はユネスコ世界遺産に登録されています。また、黒海沿岸には美しいビーチが広がり、観光地として人気です。
- 文化:ブルガリアは豊かな文化遺産を持ち、音楽、舞踊、文学、美術などが発展しています。特にブルガリアの民俗音楽や舞踊は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。また、ブルガリア料理は新鮮な食材を使ったシンプルで美味しい料理が特徴で、特にヨーグルトやサラダが有名です。
ブルガリア共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:7 自然遺産:3 複合遺産:0

ボヤナ教会
■文化遺産 / 1979年
ボヤナ教会は、10世紀後半から11世紀初頭に建てられた東翼、13世紀に増築された中央棟、19世紀に加えられた西翼の3つの建物から構成されています. 特に1259年に描かれたフレスコ画が有名で、東ヨーロッパの中世美術の中でも最も保存状態が良いものの一つです.

マダラの騎士像
■文化遺産 / 1979年
マダラの騎士像は、8〜9世紀に建造された巨大なレリーフで、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました2。このレリーフは、ブルガリア帝国のハーン(君主)であるテルヴェルがモチーフとされ、馬に乗った騎士がライオンを踏みつけている姿が描かれています。

カザンラックのトラキア人の墳墓
■文化遺産 / 1979年
カザンラックのトラキア人の墳墓は、紀元前4世紀末に建設されたヘレニズム期の墳墓で、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。この墳墓は、トラキア人の王族や貴族が埋葬された場所であり、精巧な壁画や独特な構造が特徴です。

イヴァノヴォの岩窟教会群
■文化遺産 / 1979年
イヴァノヴォの岩窟教会群は、13世紀から14世紀にかけて修道士たちによって築かれた岩窟教会と修道院の集合体です。断崖を削って造られたこれらの教会は、中世ブルガリアの宗教文化の重要な証拠として評価されています。1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。

リラ修道院
■文化遺産 / 1983年
リラ修道院は、10世紀に聖イオアン・リルスキーによって設立されたブルガリア正教会の修道院です。ブルガリア最大で最も著名な修道院であり、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました2。修道院は、ブルガリアの文化、歴史、建築学的に重要な遺跡として評価されています。

古代都市ネセバル
■文化遺産 / 1983年
古代都市ネセバルは、3000年以上の歴史を持つ都市で、トラキア人の集落メセンブリアとして始まりました。紀元前6世紀にはギリシャの植民地となり、その後ローマ帝国、ビザンツ帝国、ブルガリア帝国、オスマン帝国といった多くの文明の影響を受けて発展しました。1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。

スレバルナ自然保護区
■自然遺産 / 1983年
スレバルナ自然保護区は、スレバルナ湖とその周辺の湿地帯を含む自然保護区です。1948年に設立され、1975年にはラムサール条約登録地となり、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。ここはヨーロッパとアフリカの間の渡り鳥の通り道であり、多くの絶滅危惧種を含む動植物が生息しています。

ピリン国立公園
■自然遺産 / 1983年
ピリン国立公園は、1983年にユネスコの世界遺産に登録された自然遺産で、面積は約403平方キロメートルに及びます。この公園は、標高1008メートルから2914メートルにわたる多様な地形を持ち、氷河地形、氷河湖、滝、洞窟、針葉樹林などが広がっています。

スヴェシュタリのトラキア人の墳墓
■文化遺産 / 1985年
ブルガリアの世界遺産は、文化遺産と自然遺産に分かれています。文化遺産は、歴史的な教会や墳墓、古代都市などが含まれ、自然遺産は、自然保護区や国立公園が含まれます。

カルパチア山脈とヨーロッパ地域の古代及び原生ブナ林
■自然遺産 / 2007年
この世界遺産は、2007年にユネスコの世界遺産に登録され、その後2011年、2017年、2021年に拡張されました。ヨーロッパブナの原生林は、氷河期以降の生態系の進化とブナの遺伝的適応を示す重要な例であり、ヨーロッパ全域に広がるブナ林の歴史と進化を理解するために不可欠なものです。