アジャンター石窟群
■文化遺産 / 1983年
アジャンター石窟群は、紀元前2世紀から6世紀にかけて建設された仏教石窟寺院群です。30以上の石窟があり、そのうち5つはチャイティヤ窟（仏塔を中心にした祠堂）で、残りはヴィハーラ窟（僧侶の住居）となっています。この石窟群は、インド最古の仏教壁画が残る場所として知られています。

エローラ石窟群
■文化遺産 / 1983年
エローラ石窟群は、紀元前600年から紀元後1000年にかけて建設された、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の3つの宗教の石窟寺院群です。この地域は、その豊かな歴史と文化を反映しており、世界遺産にも登録されています。

アーグラ城塞
■文化遺産 / 1983年
アーグラ城塞は、ムガル帝国時代に建設された城塞で、1565年から1573年にかけてアクバル帝によって築かれました。その後、ジャハーンギール、シャー・ジャハーンといったムガル帝国の皇帝たちの居城となりました。1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。

タージ・マハル
■文化遺産 / 1983年
タージ・マハルは、ムガル皇帝シャー・ジャハーンが最愛の妻ムムターズ・マハルのために1632年から1653年にかけて建設した壮大な白大理石の霊廟です。インド・イスラム建築の最高傑作とされ、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。その美しさと歴史的価値から、世界中から訪れる観光客を魅了しています。

コナーラクの太陽神寺院
■文化遺産 / 1984年
コナーラクの太陽神寺院は、13世紀に東ガンガ朝の王ナラシンハ・デーヴァ1世によって建設されたヒンドゥー教の寺院です。太陽神スーリヤを祀るために建てられ、その壮大な建築と美しい彫刻で知られています。1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。

マハーバリプラムの建造物群
■文化遺産 / 1984年
マハーバリプラムは、パッラヴァ朝時代（275年 – 897年）に建設されたヒンドゥー教の聖地です。この地域は、6世紀以降、東西貿易の拠点として栄えました。多くの石窟寺院や石造寺院が建設され、その建築様式は南インドの中世建築の発祥の地とされています。1984年には、世界遺産に登録されました。

カジランガ国立公園
■自然遺産 / 1985年
カジランガ国立公園は、インドの西ベンガル州に位置する国立公園で、広さは約1,330平方キロメートルです。この公園は、多様な動植物の生息地として知られており、特にインドサイやガウルなどの絶滅危惧種が生息しています。

マナス野生生物保護区
■自然遺産 / 1985年
マナス野生生物保護区は、1985年にユネスコの世界遺産に登録された自然遺産です。広さは約950平方キロメートルで、熱帯雨林、サバンナ、草原など多様な地形があります。ここには60種以上の哺乳類と約500種の鳥類が生息しています。

ケオラデオ国立公園
■自然遺産 / 1985年
ケオラデオ国立公園は、インド南部のケララ州に位置する自然公園で、広大な熱帯雨林と豊かな生態系が特徴です。この公園は、多様な動植物の生息地として知られており、特に絶滅危惧種の保護に力を入れています。

ゴアの教会群と修道院群
■文化遺産 / 1986年
ゴアの教会群と修道院群は、16世紀から18世紀にかけて建設されたもので、ポルトガルの建築様式とインドの伝統が融合した独特な建築物が多く存在します。これらの建物は、カトリック教会の拡大と布教活動の一環として建設されました。

カジュラーホの建造物群
■文化遺産 / 1986年
カジュラーホの建造物群は、ヒンドゥー教の聖地として知られています。この地には、多くの寺院や神殿が建てられており、特にカジュラーホ寺院が有名です。この寺院は、世界遺産にも登録されています。

ハンピの建造物群
■文化遺産 / 1986年
ハンピの建造物群は、1986年にユネスコの世界遺産に登録された文化遺産です。この遺跡は、ヴィジャヤナガル王国の繁栄した時代を今に伝える貴重な遺産であり、多くの寺院や宮殿が残っています。

ファテープル・シークリー
■文化遺産 / 1986年
ファテープル・シークリーは、古代の都市であり、インドの歴史と文化の中心地の一つです。この都市は、紀元前1200年頃に建設され、多くの王朝の支配を受けてきました。ファテープル・シークリーは、世界遺産に登録されており、その豊かな歴史と文化遺産を今に伝えています。

パッタダカルの建造物群
■文化遺産 / 1987年
パッタダカルの建造物群は、古代の都市遺跡であり、紀元前3世紀から紀元後2世紀にかけて栄えたとされています。この都市は、古代の都市計画の優れた例として知られており、世界遺産にも登録されています。

エレファンタ石窟群
■文化遺産 / 1987年
エレファンタ石窟群は、6〜8世紀にかけて建設されたヒンドゥー教の石窟寺院で、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。この石窟群は、シヴァ神信仰の中心地であり、特に「三面のシヴァ神の胸像」が有名です。

大チョーラ朝寺院群
■文化遺産 / 1987年
大チョーラ朝寺院群は、南インドのタミル・ナードゥ州にある3つのヒンドゥー寺院から構成されています。これらの寺院は、11〜12世紀にチョーラ朝の王たちによって建設されました。1987年にユネスコの世界遺産に登録され、2004年に拡張されました。

スンダルバンス国立公園
■自然遺産 / 1987年
スンダルバンス国立公園は、世界最大のマングローブ林が広がるデルタ地帯の一部であり、1984年にインド政府によって国立公園に指定されました。1987年にはユネスコの世界遺産に登録され、2001年には生物圏保護区にも認定されました。この公園は、多くの希少種や絶滅危惧種が生息する重要な保護区です。

ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園
■自然遺産 / 1988年
ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園は、1988年にユネスコの世界遺産に登録され、2005年に範囲が拡張されました。ナンダ・デヴィ国立公園はインド第2の高峰ナンダ・デヴィ山（標高7817m）を中心とした公園で、花の谷国立公園はその西側に位置し、豊かな高山植物が広がる美しい谷です。

サーンチーの仏教建造物群
■文化遺産 / 1989年
サーンチーの仏教建造物群は、紀元前3世紀から1世紀にかけて建設された仏教寺院やストゥーパ（仏塔）などの建造物から成る世界遺産です。この地域は、仏教の歴史と文化を象徴する重要な遺跡として知られています。

デリーのフマユーン廟
■文化遺産 / 1993年
フマユーン廟は、ムガル帝国の初代皇帝フマーユーンの墓として、1570年に建設されました。この建築は、ムガル建築の傑作として知られ、後のタージ・マハルなどにも影響を与えました。

デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群
■文化遺産 / 1993年
クトゥブ・ミナールは、高さ72.5mの赤い砂岩で建造された塔で、インド最古のミナレットとされています。1200年ごろ、奴隷王朝の建国者クトゥブッディーン・アイバクによって建てられました。ヒンドゥー様式とイスラム様式が混在した建築物で、かつては世界で最も高いミナレットでした。

インドの山岳鉄道群
■文化遺産 / 1999年
インドの山岳鉄道群は、世界遺産に登録されている3つの山岳鉄道から構成されています。1999年にダージリン・ヒマラヤ鉄道が登録され、2005年にはニルギリ山岳鉄道、2008年にはカールカー＝シムラー鉄道が追加登録されました。これらの鉄道は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて建設され、当時の最新技術を駆使して作られました。

ブッダガヤの大菩提寺
■文化遺産 / 2002年
ブッダガヤの大菩提寺は、仏教の四大聖地の一つであり、釈迦が悟りを開いた場所として知られています。この寺院は紀元前3世紀にマウリヤ朝のアショーカ王によって建立され、現在の建物は5〜6世紀に再建されたものがベースになっています。高さ52メートルの煉瓦造の塔が特徴です。

ビンベットカのロック・シェルター群
■文化遺産 / 2003年
ビンベットカのロック・シェルター群は、2003年にユネスコの世界文化遺産に登録された先史時代の岩陰遺跡です。総面積は18.93平方キロメートルで、5つの岩塊に400以上のロック・シェルターがあり、壁画が数多く残っています。

チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅（旧名ヴィクトリア・ターミナス）
■文化遺産 / 2004年
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅（旧ヴィクトリア駅）は、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。1888年に完成したこの駅は、イギリスの建築家フレデリック・ウィリアム・スティーヴンスによって設計され、ヴェネツィア・ゴシック建築様式とインドの伝統的建築が融合した壮麗な建物です。

チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園
■文化遺産 / 2004年
チャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園は、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡公園は、先史時代から16世紀にかけての多様な歴史的建造物が点在しており、ヒンドゥー教とイスラム教の建築様式が融合した貴重な遺跡です。

レッド･フォートの建造物群
■文化遺産 / 2007年
レッド・フォートは、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによって1639年から1648年にかけて建造された城塞です。赤い砂岩を使用したことから「レッド・フォート」と呼ばれています。この城は、ムガル帝国の権力の中枢であり、インドの独立記念日である8月15日には、ここで首相がスピーチを行います。

ジャイプールにあるジャンタール・マンタール
■文化遺産 / 2010年
ジャンタール・マンタールは、2010年にユネスコの世界遺産に登録された天文観測施設です。18世紀初頭にジャイプールのマハラジャ、ジャイ・シング2世によって建設されました。天文学や科学に造詣が深かった彼は、肉眼で天体観測ができるような大型の天体観測儀を設置しました。

西ガーツ山脈
■自然遺産 / 2012年
西ガーツ山脈は、インドのグジャラート州に位置する山脈で、その美しい自然景観と豊かな生態系で知られています。この地域は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

ラージャスターンの丘陵要塞群
■文化遺産 / 2013年
ラージャスターンの丘陵要塞群は、2013年にユネスコの世界遺産に登録されました。8世紀から18世紀にかけて建設された6つの城塞が含まれており、ラージプート族の繁栄と文化を今に伝えています。

大ヒマラヤ国立公園
■自然遺産 / 2014年
大ヒマラヤ国立公園は、1984年に設立され、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。公園の面積は合計1,171平方キロメートルで、核心部が905平方キロメートル、バッファーゾーンが266平方キロメートルです。公園内には高山帯、雪解け水の流れる4本の渓谷、森林などがあり、多様な生態系が存在しています。

ラニ・キ・ヴァヴ グジャラート・パタンの女王の階段井戸
■文化遺産 / 2014年
ラニ・キ・ヴァヴは、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。この階段井戸は、11世紀にチャウルキヤ朝のビーマデーヴァ1世の死後、王妃ウダヤマティによって建造されました。7層構造の階段井戸で、インドの宗教文化とも結びついた独特の建築様式が特徴です。

ビハール州ナーランダ・マハーヴィハーラ（ナーランダ大学）の遺跡
■文化遺産 / 2016年
ナーランダ・マハーヴィハーラ（ナーランダ大学）は、古代仏教の学術センターであり、紀元前3世紀から13世紀まで繁栄しました。この大学は、仏教、哲学、医学、天文学などの学問を教え、多くの学者や僧侶が集まりました。2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。

カンチェンゾンガ国立公園
■複合遺産 / 2016年
カンチェンゾンガ国立公園は、世界で3番目に高いカンチェンジュンガ山（8,586m）を中心に広がる自然保護区です。1977年に設立され、1997年には範囲が拡大されました。2016年には、UNESCOの世界遺産リストに登録されました。公園内には多様な地形や生態系が存在し、生物多様性の宝庫となっています。

ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献
■文化遺産 / 2016年
ル・コルビュジエは、1949年から1956年にかけてチャンディーガルの都市計画を手掛けました。彼の設計は、都市の機能性と美しさを両立させることを目指しています。彼の作品は、インドの熱と光を考慮した設計が特徴です。

古都アフマダーバード
■文化遺産 / 2017年
アフマダーバードは、1411年にグジャラート・スルターン朝のアフマド・シャー1世によって建設された都市です。この都市は、イスラム王朝の影響を受けつつも多文化が共存する場所として発展しました。2017年には、その歴史的価値からユネスコの世界遺産に登録されました。