
ヨルダン・ハシェミット王国は西アジアに位置し、イスラエル、パレスチナ、サウジアラビア、イラク、シリアと隣接する立憲君主制の王国です2。
ヨルダン・ハシェミット王国の基本情報
- 首都: 首都はアンマンです2。
- 面積:ヨルダンの総面積は約92,300平方キロメートルです2。
- 人口:2020年の時点で、ヨルダンの人口は約10,203,000人です2。
- 言語:公用語はアラビア語です2。
- 通貨:通貨はヨルダン・ディナール(JOD)です2。
- 歴史:ヨルダンの歴史は非常に古く、旧石器時代から人類が住んでいたことが知られています。紀元前1世紀にはナバテア王国が発展し、ローマ帝国に併合されました。7世紀にはイスラム帝国の支配下に入り、アラブ化・イスラム化が進みました。第一次世界大戦後、イギリスの委任統治領となり、1946年に独立しました2。
- 自然:ヨルダンは砂漠気候で、国土の大部分が砂漠と石灰岩に覆われています。死海やペトラ遺跡などの自然景観が有名です2。
- 文化:ヨルダンの文化はアラブ文化の影響を強く受けており、音楽、舞踊、料理などが豊かです。特に、ヨルダン料理はスパイスやハーブを多用した料理が特徴です2。
ヨルダン・ハシェミット王国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:4 自然遺産:0 複合遺産:1

ペトラ
■文化遺産 / 1985年
ペトラは、紀元前4世紀にナバテア王国の首都として栄えた古代都市で、「バラ色の都市」とも呼ばれます。砂岩の山々に彫り込まれた壮大な建築群で知られ、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。また、2007年には「新・世界の七不思議」にも選出されています。

アムラ城
■文化遺産 / 1985年
アムラ城は、8世紀にウマイヤ朝のカリフによって建設された離宮で、浴場施設を中心とした城館遺跡です。1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ウム・エル-ラサス(キャストロ・メファ)
■文化遺産 / 2004年
ウム・エル-ラサスは、3世紀から9世紀にかけてローマ帝国、ビザンツ帝国、初期イスラム時代に利用された都市遺跡です。2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、16の教会跡や保存状態の良いモザイク床面が特徴で、特に聖ステファン聖堂のモザイクは芸術的価値が高いとされています。

ワディ・ラム保護地域
■複合遺産 / 2011年
ワディ・ラム保護地域は、砂岩と花崗岩でできた広大な砂漠地帯で、2011年にユネスコの世界遺産に登録されました2。この地域は、先史時代からの人類の活動の痕跡が多く残されており、特に岩面彫刻や碑文が豊富です。また、映画『アラビアのロレンス』や『スター・ウォーズ』などの撮影地としても有名です。

洗礼の地〝ヨルダン川対岸のベタニア″(アル・マグタス)
■文化遺産 / 2015年
アル・マグタスは、イエス・キリストが洗礼者ヨハネによって洗礼を受けたとされる場所で、キリスト教において非常に重要な聖地です。2015年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、エリヤの丘と聖ヨハネの教会地区の2つの主要な考古遺跡地区から成り立っています。