レバノン共和国は中東のレバント地方に位置する共和制国家です。北と東でシリアと、南でイスラエルと国境を接し、西には地中海があります。
レバノン共和国の基本情報
- 首都： 首都はベイルートです。
- 面積：レバノンの総面積は約10,452平方キロメートルです。
- 人口：2022年の時点で、レバノンの人口は約5,296,814人です2。
- 言語：公用語はアラビア語ですが、フランス語と英語も広く通用しています3。
- 通貨：通貨はレバノン・ポンド（LBP）です2。
- 歴史：レバノンの歴史は非常に古く、フェニキア人の時代から栄えてきました。紀元前64年にはローマ帝国の支配下に入り、後にオスマン帝国の一部となりました。第一次世界大戦後、フランスの委任統治領となり、1943年に独立しました。1975年から1990年まで内戦が続き、その後も政治的・経済的な困難が続いています2。
- 自然：レバノンは地中海性気候で、沿岸部は温暖な気候が特徴です。内陸部は乾燥した気候で、レバノン山脈やベカー谷などの自然景観があります。
- 文化：レバノンの文化は多様で、アラブ文化、フランス文化、そして地中海文化の影響を受けています。音楽、舞踊、料理などが豊かで、特にレバノン料理はスパイスやハーブを多用した料理が特徴です2
レバノン共和国の世界遺産
世界遺産数：文化遺産：５ 自然遺産：０ 複合遺産：０
アンジャル
■文化遺産 / 1984年
アンジャルは、8世紀にウマイヤ朝のカリフ、アル・ワリード1世によって建設された都市遺跡です。この遺跡は、レバノンで唯一残るウマイヤ朝時代の遺跡であり、1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。
バールベック
■文化遺産 / 1984年
バールベックは、紀元前2000年頃から人々が住んでいたとされる古代都市で、ローマ帝国時代には重要な宗教的中心地となりました。ここでは、天空神ユピテル（ジュピター）や愛と美の神ビーナス、酒の神バッカスが崇拝されていました。1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ビブロス
■文化遺産 / 1984年
ビブロスは、紀元前3000年頃から人々が住んでいたとされる古代都市で、フェニキア人の発祥の地として知られています。ここではアルファベットのルーツとされるフェニキア文字が生まれました。1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ティール
■文化遺産 / 1984年
ティールは、紀元前2750年頃にフェニキア人によって建設された古代都市で、地中海沿岸の重要な商業中心地として栄えました。特に、貝紫（ロイヤルパープル）の生産で知られています。1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。
カディーシャ渓谷（聖なる谷）と神のスギの森（ホルシュ・アルツ・エル-ラーブ）
■文化遺産 / 1998年
カディーシャ渓谷は、レバノン山脈の最高峰であるコルネ・エル・サウダ山（標高3,088m）の西側に広がる渓谷で、「聖なる谷」とも呼ばれます。この地域は、初期キリスト教の修道院共同体が存在した場所であり、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。また、神のスギの森は、レバノン杉の数少ない群生地として知られています。
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