コスタリカ共和国

コスタリカ共和国(コスタリカきょうわこく)は、中央アメリカに位置する国で、豊かな自然環境と政治的な安定で知られています。北はニカラグア、南はパナマ、西は太平洋、東はカリブ海に面しています。

コスタリカ共和国の基本情報

  • 首都: サンホセ:コスタリカの首都であり、最大の都市です。サンホセは政治、経済、文化の中心地で、多くの歴史的建物や観光スポットがあります。
  • 面積:面積: 約51,100平方キロメートル
  • 人口:人口: 約510万人(2023年推計)
  • 言語:公用語: スペイン語
  • 通貨:通貨: コスタリカ・コロン(CRC)
  • 歴史:コスタリカの歴史は古代にまで遡り、先住民族が住んでいました。16世紀にスペインの植民地となり、その後1821年に独立を果たしました。19世紀後半から20世紀初頭にかけては、バナナとコーヒーの輸出によって経済が発展しました。現在、コスタリカは環境保護と持続可能な発展を重視する国として知られています。
  • 自然:コスタリカは多様な自然環境に恵まれており、国土の約25%が国立公園や自然保護区として保護されています。豊かな生態系と美しい風景が広がり、特にマヌエル・アントニオ国立公園やモンテベルデ雲霧林保護区が観光地として有名です。また、アレナル火山やカリブ海沿岸の美しいビーチも人気です。
  • 文化:コスタリカは多様な文化遺産を持ち、音楽、舞踊、工芸品などが発展しています。特にマリンバ音楽や伝統舞踊が有名です。また、コスタリカ料理は新鮮な食材を使ったシンプルで美味しい料理が特徴で、特にガジョ・ピント(豆と米の混ぜご飯)やカスカドス(定食)が人気です。さらに、コスタリカは「平和の国」として知られ、1948年に軍を廃止し、教育や医療に力を入れています。

コスタリカ共和国の世界遺産

世界遺産数:文化遺産:1 自然遺産:3 複合遺産:0

タラマンカ地方-ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園
■自然遺産 / 1983年
タラマンカ地方-ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園は、1983年にコスタリカ側が世界遺産に登録され、1990年にパナマ側も追加登録されました。この地域は、標高3820mのチリポ山を中心に、熱帯雨林や雲霧林など多様な植生帯が広がり、北アメリカと南アメリカの動植物が共存する独特の生態系を持っています。

ココ島国立公園
■自然遺産 / 1997年
ココ島国立公園は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。面積は46.6平方キロメートルで、火山島であり、最高地点は634メートルです。島全体が熱帯雨林に覆われており、年間降水量は7000mmにも達します。この島は、豊かな生態系と多様な海洋生物が生息することで知られています。

グアナカステ保全地域
■自然遺産 / 1999年
グアナカステ保全地域は、1999年にユネスコの世界遺産に登録され、2004年に拡大登録されました。この地域は、グアナカステ国立公園、サンタ・ロサ国立公園、リンコン・デ・ラ・ビエハ火山国立公園、フンキリャル湾国立野生生物保護区、オリソンテス試験森林、サンタ・エレナ地区の6つの国立公園・自然保護区から構成されています。

ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群
■文化遺産 / 2014年
ディキスの石球のある先コロンブス期首長制集落群は、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域には、先コロンブス期(500〜1500年)に繁栄した4つの遺跡が含まれています。これらの遺跡は、階層的な首長社会の文明を示すものであり、特に完璧な球体の石球が発見されたことで有名です。

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