パナマ共和国は中央アメリカに位置し、パナマ運河で有名な国です。この運河は大西洋と太平洋を結び、世界の貿易において重要な役割を果たしています。
パナマ共和国の基本情報
- 首都： 首都はパナマシティです。パナマシティは経済、文化、観光の中心地であり、近代的な高層ビルと歴史的な建造物が混在しています。
- 面積：パナマ共和国の面積は約75,417平方キロメートルです。
- 人口：推定約450万人が住んでいます（2025年時点）。
- 言語：公式言語はスペイン語です。しかし、ビジネスや観光の分野では英語も広く使われています。
- 通貨：通貨はバルボア（PAB）とアメリカドル（USD）です。バルボアはアメリカドルと同価値であり、日常生活ではドルが主に使用されます。
- 歴史：パナマの歴史は先住民の文化から始まりました。1501年にロドリゴ・デ・バスティーダスが到達し、その後スペインの植民地となりました。1821年にスペインから独立し、コロンビアの一部となった後、1903年に独立してパナマ共和国が誕生しました。パナマ運河は1914年に開通し、その後アメリカからパナマに返還されました。
- 自然：パナマは多様な自然環境を持ち、熱帯雨林、ビーチ、山岳地帯などがあります。特にサンブラス諸島やボケテの自然が美しいとされています。
- 文化：パナマの文化は、スペイン、アフリカ、先住民の影響を受けています。音楽やダンス、特にクンビアやサルサが盛んです。また、パナマのカーニバルは中南米最大級の祭りで、色鮮やかな衣装と音楽が特徴です。
パナマ共和国の世界遺産
世界遺産数：文化遺産：２ 自然遺産：３ 複合遺産：０
パナマのカリブ海沿岸の要塞群：ポルトベロとサン・ロレンソ
■文化遺産 / 1980年
パナマのカリブ海沿岸の要塞群は、1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。この要塞群は、スペイン植民地時代にカリブ海の海賊による略奪行為から港と街を守るために建設されました。ポルトベロとサン・ロレンソの要塞は、17世紀から18世紀にかけて建設され、軍事建築の傑作として評価されています。
ダリエン国立公園
■自然遺産 / 1981年
ダリエン国立公園は、1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。この公園は、パナマ最大の国立公園であり、面積は約5,790平方キロメートルに及びます。1983年には生物圏保護区にも指定されました。公園内には多様な生態系が存在し、熱帯雨林、マングローブ林、湿地、山岳地帯などが広がっています。また、先住民のエンベラ族やクナ族が伝統的な生活を営んでいます。
タラマンカ地方-ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園
■自然遺産 / 1983年
ラ・アミスター国立公園は、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。この公園は、パナマとコスタリカの両国にまたがる国際平和公園であり、1988年に設立されました。公園内には多様な生態系が存在し、熱帯雨林、雲霧林、山岳地帯などが広がっています。また、多くの固有種や絶滅危惧種が生息しており、生物多様性の宝庫です。
パナマ・ビエホ古代遺跡とパナマの歴史地区
■文化遺産 / 1997年
パナマ・ビエホとパナマ歴史地区は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。パナマ・ビエホは1519年に設立された太平洋岸におけるスペインの最初の植民都市であり、1671年にイギリスの海賊ヘンリー・モーガンによって破壊されました。その後、街の中心は現在の歴史地区であるカスコ・ビエホに移動しました。歴史地区には、17世紀から20世紀にかけての建築物が多く残っており、パナマ運河の建設とともに発展した都市の歴史を感じることができます。
コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯
■自然遺産 / 2005年
コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯は、2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。この地域は、中央アメリカ最大の島であるコイバ島を中心に、豊かな海洋生態系が広がっています。エルニーニョ現象の影響を受けないため、独特の生態系が維持されており、多くの固有種や絶滅危惧種が生息しています。
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