
エクアドル共和国は南アメリカ大陸の北西部に位置し、太平洋に面しています。赤道が国名の由来であり、多様な地理と生物多様性が魅力です。
エクアドル共和国の基本情報
- 首都: 首都はキトです。キトはアンデス山脈の高地に位置し、歴史的な建造物や美しい景観が特徴です。
- 面積:エクアドル共和国の面積は約276,841平方キロメートルです。
- 人口:推定約1,800万人が住んでいます(2025年時点)。
- 言語:公式言語はスペイン語ですが、先住民言語のケチュア語やショワル語も話されています。
- 通貨:通貨はアメリカドル(USD)です。2000年からドルが公式通貨として使用されています。
- 歴史:エクアドルの歴史は、インカ帝国の一部として始まりました。1532年にスペインのフランシスコ・ピサロが到達し、その後スペインの植民地となりました。1822年にスペインから独立し、その後も政治的な変動を経て現在に至っています。
- 自然:エクアドルは多様な自然環境を持ち、アンデス山脈、アマゾン熱帯雨林、ガラパゴス諸島などがあります。ガラパゴス諸島は世界的に有名で、チャールズ・ダーウィンの進化論の基礎を築いた場所として知られています。
- 文化:エクアドルの文化は、スペイン、先住民、アフリカの影響を受けています。音楽やダンスが盛んで、特にパシーリャやサンフアニートが有名です。また、エクアドルの料理も多彩で、セビーチェやエンパナーダスなどが人気です。
エクアドル共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:3 自然遺産:2 複合遺産:0

ガラパゴス諸島
■自然遺産 / 1978年
ガラパゴス諸島は、1978年にユネスコの世界遺産に登録されました。この諸島は、19の主要な島々と多くの小さな島々から成り立っており、独自の進化を遂げた多様な生態系が特徴です。チャールズ・ダーウィンが1835年に訪れ、進化論の着想を得た場所としても有名です。

キト市街
■文化遺産 / 1978年
キト市街は、1978年にユネスコの世界遺産に登録されました。インカ帝国時代からの歴史を持ち、スペイン植民地時代には重要な都市として発展しました。旧市街には、ルネサンス様式、バロック様式、ムデハル様式などの建築様式が見られ、保存状態が非常に良好です。

サンガイ国立公園
■自然遺産 / 1983年
サンガイ国立公園は、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。公園は約5,177平方キロメートルの広さを持ち、標高5286メートルのサンガイ山と5016メートルのトゥングラワ山という2つの活火山を中心に広がっています。公園内には、熱帯雨林から氷河までの多様な生態系が存在し、南米大陸唯一のクマであるメガネグマやアンデスコンドルなど、固有種が生息しています。

サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区
■文化遺産 / 1999年
サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区は、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。この都市は、1557年にスペインの探検家ヒル・ラミレス・ダバロスによって建設されました。都市計画は、スペインの皇帝カルロス1世(カール5世)のガイドラインに沿っており、碁盤の目のような街路が特徴です。クエンカは、ルネサンス期の都市計画が新大陸で採用された優れた例とされています。

カパック・ニャン アンデスの道
■文化遺産 / 2014年
カパック・ニャン(インカ道)は、インカ帝国が築いた全長約30,000キロメートルに及ぶ道路網で、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。この道路網は、インカ帝国の首都クスコを中心に、アンデス山脈を縦断し、各地の重要な都市や遺跡を結んでいます。インカ帝国の政治、軍事、経済、宗教の重要な役割を果たしていました。