ボリビア多民族国は南アメリカの内陸国であり、多様な文化と豊かな自然が特徴です。
ボリビア多民族国の基本情報
- 首都： ボリビアには2つの首都があります。憲法上の首都はスクレで、行政上の首都はラパスです。ラパスは世界で最も高所にある首都として知られています。
- 面積：ボリビア多民族国の面積は約1,098,581平方キロメートルです。
- 人口：推定約1,170万人が住んでいます（2025年時点）。
- 言語：ボリビアには37の公用語がありますが、主な言語はスペイン語、ケチュア語、アイマラ語です。
- 通貨：通貨はボリビアーノ（BOB）です。
- 歴史：ボリビアの歴史は古代インカ帝国の一部として始まります。1538年にスペインの征服者が到着し、その後スペインの植民地となりました。1825年にシモン・ボリバルの指導の下で独立を果たし、その後も政治的変動を経て現在に至ります。
- 自然：ボリビアは多様な自然環境を持ち、アンデス山脈、アマゾン熱帯雨林、アルティプラーノ高原などが含まれます。特にウユニ塩湖やティティカカ湖は観光名所として有名です。
- 文化：ボリビアの文化は、多様な民族と伝統が融合したもので、ケチュア、アイマラ、グアラニーなどの先住民文化が色濃く反映されています。音楽やダンスが盛んで、特にサヤやモレンダが有名です。また、ボリビア料理も豊かで、サルテーニャやパパ・ア・ラ・ワンカイナなどが人気です。
ボリビア多民族国の世界遺産
世界遺産数：文化遺産：６ 自然遺産：１ 複合遺産：０
ポトシ市街
■文化遺産 / 1987年
ポトシ市街は、1987年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この都市は、16世紀に発見された「セロ・リコ（富の山）」と呼ばれる銀鉱山を中心に発展しました。スペイン帝国時代には、世界最大の銀の供給源として繁栄し、当時の最先端技術が導入された鉱山都市でした。
チキトスのイエズス会伝道施設群
■文化遺産 / 1990年
チキトスのイエズス会伝道施設群は、スペインの植民地時代にイエズス会によって設立されました。これらの伝道所は、キリスト教の布教と先住民の教育を目的として建設され、ヨーロッパと先住民の建築様式が融合した独特の建築物が特徴です。1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。
古都スクレ
■文化遺産 / 1991年
スクレは1538年にスペイン人によって設立され、当初は「シウダッド・デ・ラプラタ・デ・ラヌエバ・トレド」と呼ばれていました。16世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパの建築様式と先住民の伝統が融合した独特の建築物が多く建てられました。1991年にユネスコの世界遺産に登録されました。
サマイパタの砦
■文化遺産 / 1998年
サマイパタの砦は、1998年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この遺跡は、インカ帝国以前の先住民によって築かれた宗教的な施設であり、軍事拠点ではありません。石英を含む赤みを帯びた砂岩層の丘に築かれた集落遺跡で、宗教儀式や行政活動が行われていたと考えられています。
ティワナク：ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
■文化遺産 / 2000年
ティワナクは、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この遺跡は、紀元前3世紀から紀元後12世紀にかけて繁栄したティワナク文化の中心地であり、宗教的・政治的な重要拠点でした。特に、巨石を用いた高度な建築技術が特徴で、インカ文明にも影響を与えたとされています。
ノエル・ケンプ・メルカード国立公園
■自然遺産 / 2000年
1979年に設立されたこの国立公園は、約15,234平方キロメートルの面積を持ち、多様な生態系が共存しています。標高は100mから750mの間で、年間降水量は1700mmから2500mmという熱帯性気候が特徴です。2000年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
カパック・ニャン アンデスの道
■文化遺産 / 2014年
カパック・ニャンは、2014年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この壮大な道路網は、インカ帝国の中心地であるクスコを起点とし、全長約30,000キロメートルに及びます。インカ帝国の政治、軍事、経済、宗教の重要な役割を果たし、道路網沿いには多くの遺跡や文化的なランドマークが点在しています。
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