ベニ・ハンマド要塞
■文化遺産 / 1980年
ベニ・ハンマド要塞は、1007年にハンマード・イブン・ブルッギンによって建造されました。ハンマード朝の首都として栄え、商業と学問の中心地となりましたが、1090年にヒラール族によって破壊され、その後放棄されました。1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。

タッシリ・ナジェール
■複合遺産 / 1982年
タッシリ・ナジェールは、約72,000平方キロメートルにわたる広大な岩の高原地帯で、1982年にユネスコの世界遺産に登録されました。ここには紀元前6000年から紀元後1000年にかけて描かれた1万5000以上の岩絵が残されており、古代の生活や動物、宗教的儀式などが描かれています。

ムザブの谷
■文化遺産 / 1982年
ムザブの谷は、9世紀以降にイスラム教の宗派の一つであるイバード派のベルベル人によって築かれた要塞化された集落群です。11世紀から14世紀にかけて、ガルダイア、エル・アーティフ、ブー・ヌーラ、メリカ、ベニ・イスゲンといった村々が誕生しました。これらの村々は、サハラ砂漠を交易するキャラバンの経由地として繁栄しました。1982年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ジェミラ
■文化遺産 / 1982年
ジェミラは、紀元1世紀にローマ帝国の植民都市として築かれました。当初はクイクルムと呼ばれ、兵士たちの居住地として発展しましたが、後に商業と工芸品の中心地となりました。ローマ帝国の崩壊後、6世紀には放棄されましたが、その後も保存状態の良い遺跡が残っています。1982年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ティパサ
■文化遺産 / 1982年
ティパサは、紀元前7世紀にフェニキア人によって建設された港町です。その後、カルタゴ、モーリタニア王国、ローマ帝国の支配を受け、ローマ時代には重要な植民都市として発展しました。3世紀にはキリスト教の司教座が置かれ、バジリカや大聖堂が建設されました。1982年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ティムガッド
■文化遺産 / 1982年
ティムガッドは、紀元100年頃にローマ皇帝トラヤヌスによって建設された古代ローマの植民都市です。もともとは退役軍人たちの居住地として築かれましたが、後に商業と文化の中心地として発展しました。長い間砂に埋もれていたため、保存状態が非常に良好で、「アフリカのポンペイ」とも呼ばれています。1982年にユネスコの世界遺産に登録されました。

アルジェのカスバ
■文化遺産 / 1992年
アルジェのカスバは、16世紀にオスマン帝国の太守によって築かれた城塞都市です。オスマン帝国時代には重要な商業と軍事の拠点として栄えました。カスバはアラビア語で「城塞」を意味し、その名の通り、迷路のような狭い路地や階段が特徴的です。1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。