
エチオピアは東アフリカに位置する内陸国で、多様な文化と豊かな歴史を持つ国です。
エチオピア連邦民主共和国の基本情報
- 首都: エチオピアの首都は「アディスアベバ」です。
- 面積:エチオピアの総面積は約1,104,300平方キロメートルです。
- 人口:人口は約1億1500万人(2022年推定)です。
- 言語:公用語はアムハラ語ですが、多くの民族がそれぞれの言語を話します。その他に、オロモ語、ソマリ語、ティグリニャ語などがあります。
- 通貨:通貨はエチオピア・ブル(ETB)です。
- 歴史:エチオピアはアフリカで最古の独立国家の一つで、古代からの歴史があります。エチオピア皇帝の歴史は紀元前に遡り、有名なアクスム王国やソロモン王朝などが存在しました。1896年にはイタリアの侵略を撃退し、独立を維持しました。
- 自然:エチオピアは多様な自然環境を持ち、山岳地帯、湖、サバンナなどがあります。エチオピア高原は特に有名で、シミエン山脈やラリベラの岩窟教会など、世界遺産にも登録されています。
- 文化:エチオピアの文化は豊かで、多くの民族がそれぞれの伝統を守っています。宗教的な儀式や祭り、独自の音楽やダンス、手工芸品などが発展しています。また、エチオピアのコーヒー文化は世界的に有名です。
エチオピア連邦民主共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:8 自然遺産:1 複合遺産:0

シミエン国立公園
■自然遺産 / 1978年
シミエン国立公園は、エチオピア北部の高原に位置し、標高4620mのラス・ダシェン山を含む壮大な山岳地帯です。1978年にユネスコの世界遺産に登録されました。公園内には、ゲラダヒヒやワリアアイベックス、エチオピアオオカミなど、絶滅危惧種を含む多様な動植物が生息しています。

ラリベラの岩窟教会群
■文化遺産 / 1978年
ラリベラの岩窟教会群は、12世紀から13世紀にかけてザグウェ朝のラリベラ王によって建造されたエチオピア正教会の教会群です。凝灰岩を刳り貫いて作られたこれらの教会は、エチオピアのキリスト教文化の象徴であり、1978年にユネスコの世界遺産に登録されました。ラリベラは「新しいエルサレム」として設計され、巡礼者にとって重要な聖地となっています。

ファジル・ゲビ、ゴンダール地域
■文化遺産 / 1979年
ファジル・ゲビは、17世紀から18世紀にかけてエチオピア帝国の首都であったゴンダールにある王宮群です。ファシリデス帝によって建設が始まり、歴代の皇帝たちが次々と宮殿や教会を建てました。1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。ゴンダール様式と呼ばれる独特の建築様式が特徴で、イスラム、インド、バロックなどの影響を受けています。

アワッシュ川下流域
■文化遺産 / 1980年
アワッシュ川下流域は、約400万年前の人類の化石が多く発見されている地域で、人類の進化を研究する上で非常に重要な場所です。1974年には、320万年以上前に二足歩行をしていた猿人アウストラロピテクス・アファレンシスの化石「ルーシー」が発見されました。この地域は1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ティヤ
■文化遺産 / 1980年
ティヤは、先史時代に建造された36基の石碑が整然と並ぶ遺跡群で、1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。これらの石碑は、金属製の道具を使って彫られた幾何学模様や剣などの浮き彫りが特徴で、エチオピアの先史時代の文化を示す重要な遺産です。

アクスム
■文化遺産 / 1980年
アクスムは、1世紀から8世紀にかけて栄えたアクスム王国の首都であり、エチオピアの歴史と文化の中心地です。アクスム王国は海上貿易で繁栄し、インドやローマと交易を行っていました。1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。アクスムには、ステッレ(巨石柱)や王家の墓、古代の教会など、多くの歴史的遺跡が点在しています。

オモ川下流域
■文化遺産 / 1980年
オモ川下流域は、約400万年前の人類の化石が多く発見されている地域で、人類の進化を研究する上で非常に重要な場所です。1974年には、320万年以上前に二足歩行をしていた猿人アウストラロピテクス・アファレンシスの化石「ルーシー」が発見されました。この地域は1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ハラール・ジャゴル要塞歴史都市
■文化遺産 / 2006年
ジャゴル要塞歴史都市は、13世紀から16世紀にかけて建設された城壁に囲まれた都市で、イスラム教の第4の聖地とされています。2006年にユネスコの世界遺産に登録されました。都市内には82のモスクと102の霊廟があり、アフリカとイスラムの伝統文化が融合した建築様式が見られます。

コンソの文化的景観
■文化遺産 / 2011年
コンソの文化的景観は、エチオピア南西部の山岳地帯に広がる独特の村落と段々畑が特徴です。石造りの壁に囲まれた集落や段々畑は、21世代にわたって自然環境に適応してきた結果です。2011年にユネスコの世界遺産に登録されました。コンソの文化は、英雄や優れた人物を称える木製の彫像「ワーガ」など、独自の伝統を持っています。