コンゴ民主共和国（旧ザイール）は中央アフリカに位置し、南はアンゴラ、南東はザンビア、北東は南スーダン、北は中央アフリカ共和国、東はウガンダとルワンダ、西はコンゴ共和国と接しています。
コンゴ民主共和国の基本情報
- 首都： コンゴ民主共和国の首都は「キンシャサ」です。
- 面積：コンゴ民主共和国の総面積は約2,344,858平方キロメートルで、アフリカ大陸で2番目に大きな国です。
- 人口：人口は約1億1千万人（2023年推定）です。
- 言語：公用語はフランス語です。その他、リンガラ語、スワヒリ語、チルバ語、コンゴ語など、多数の現地の言語も話されています。
- 通貨：通貨はコンゴ・フラン（CDF）です。
- 歴史：コンゴ民主共和国の歴史は古く、多くの先住民族が存在していました。19世紀にベルギーの植民地となり、1960年に独立を果たしました。独立後も政治的・社会的な変動が続きましたが、現在は安定を目指しています。
- 自然：コンゴ民主共和国は豊かな自然環境を持ち、熱帯雨林、サバンナ、山地、川などがあります。特にコンゴ盆地は世界で2番目に大きな熱帯雨林を有し、多様な動植物が生息しています。
- 文化：コンゴ民主共和国の文化は多様で、多くの民族が独自の伝統を持っています。音楽や舞踊、工芸品、祭りなどが発展しており、特にリンガラ音楽が世界的に有名です。また、コンゴの料理も独自の風味があり、豊富な食材を使用しています。
コンゴ民主共和国の世界遺産
世界遺産数：文化遺産：０ 自然遺産：５ 複合遺産：０
ヴィルンガ国立公園
■自然遺産 / 1979年
ヴィルンガ国立公園は、1925年に設立されたコンゴ民主共和国で最古の国立公園であり、1979年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。この公園は、赤道直下の山岳地帯に位置し、氷河、火山、森林、サバンナ、湿地帯など多様な地形と生態系が広がっています。特に、絶滅危惧種のマウンテンゴリラやカバの生息地として知られています。
ガランバ国立公園
■自然遺産 / 1980年
ガランバ国立公園は、1938年に設立され、1980年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。この公園は、サバンナ、森林、湿地帯が広がる多様な生態系を持ち、特に絶滅危惧種のキタシロサイの保護区として知られています。しかし、密猟の影響でキタシロサイは2008年に野生絶滅しました。
カフジ-ビエガ国立公園
■自然遺産 / 1980年
カフジ-ビエガ国立公園は、1970年に設立され、1980年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。この公園は、カフジ山（標高3308m）とビエガ山（標高2790m）の2つの火山を中心に広がる熱帯雨林で、特に絶滅危惧種のヒガシローランドゴリラの保護区として知られています。
サロンガ国立公園
■自然遺産 / 1984年
サロンガ国立公園は、コンゴ民主共和国で最大の国立公園であり、アフリカでも第2位の規模を誇ります。1984年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。この公園は、アフリカ最大の熱帯原生林が残る地域であり、多くの絶滅危惧種が生息しています。特に、ボノボ（ピグミーチンパンジー）の保護区として有名です。
オカピ野生生物保護区
■自然遺産 / 1996年
オカピ野生生物保護区は、1996年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。この保護区は、約14,000平方キロメートルに及び、イトゥリの森の約5分の1を占めています。保護区の名前にもなっているオカピは、世界三大珍獣の一つであり、ここには約5,000頭が生息しています。また、エプル川沿いにはエプル保護調査センターがあり、オカピの保護と繁殖に関する研究が行われています。
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