
ボツワナ共和国(Republic of Botswana)は、南部アフリカに位置する内陸国です。北と西はナミビア、北東はザンビア、東はジンバブエ、南は南アフリカと接しています。
ボツワナ共和国の基本情報
- 首都: ハボローネ(Gaborone)はボツワナの首都で、同国最大の都市です。南アフリカとの国境に近い位置にあります。
- 面積:ボツワナの総面積は約581,730平方キロメートルで、これはフランスの約1倍の広さです。
- 人口:人口は約240万人(2021年推定)です。人口密度は非常に低く、広大な土地に比較的少数の人々が住んでいます。
- 言語:公用語は英語です。その他、ツワナ語(セツワナ語)が広く話されています。
- 通貨:プラ (BWP) が使用されています。
- 歴史:ボツワナの歴史は古く、サン人(ブッシュマン)やバントゥー系の民族が住んでいました。1885年にイギリスの保護領となり、「ベチュアナランド」と呼ばれました。1966年に独立を果たし、現在のボツワナ共和国が誕生しました。独立後は安定した政治体制を持ち、経済的にも成功を収めています。
- 自然:ボツワナは豊かな自然環境を持ち、オカバンゴ・デルタ、チョベ国立公園、カラハリ砂漠などが有名です。特にオカバンゴ・デルタは、世界でも最大級の内陸デルタであり、その生態系はユネスコの世界遺産にも登録されています。サファリツアーが盛んで、多くの野生動物が生息しています。
- 文化:ボツワナの文化は、多様な民族が共存しているため、豊かな伝統や風習があります。伝統的な音楽、ダンス、工芸品が盛んであり、特にツワナ族の文化が大きな影響を持っています。また、宗教も多様で、キリスト教が主要な宗教ですが、伝統的な宗教も信仰されています。
ボツワナ共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:1 自然遺産:1 複合遺産:0

ツォディロ
■文化遺産 / 2001年
ツォディロは、2001年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地域は、10平方キロメートルの範囲に4500点以上の岩絵が描かれており、「砂漠のルーブル美術館」とも称されています。これらの岩絵は、サン人と呼ばれる狩猟採集民によって描かれたもので、彼らの生活、信仰、宇宙観などが表現されています。

オカバンゴ・デルタ
■自然遺産 / 2014年
オカバンゴ・デルタは、世界最大の内陸デルタであり、2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。デルタは約2万平方キロメートルの広さを持ち、乾燥したカラハリ砂漠の中に広がる湿地帯です。オカバンゴ川の水がデルタに流れ込み、蒸発することで形成されるこの地域は、豊かな生態系を持つ自然のオアシスです。