
マリ共和国(République du Mali)は、西アフリカに位置する内陸国です。北はアルジェリア、東はニジェール、南はブルキナファソとコートジボワール、西はセネガルとモーリタニアに接しています。
マリ共和国の基本情報
- 首都: バマコ(Bamako)はマリの首都で、同国最大の都市です。ニジェール川沿いに位置し、政治、経済、文化の中心地です。
- 面積:マリの総面積は約1,240,000平方キロメートルで、日本の約3.3倍の広さです。
- 人口:人口は約2,329万人(2023年推定)です。
- 言語:公用語はフランス語です。その他にも、バンバラ語、フルフルデ語、マリンケ語など多くの地方言語が話されています。
- 通貨:西アフリカCFAフラン (XOF) が使用されています。
- 歴史:マリの歴史は古代から続いており、かつてはガーナ王国、マリ帝国、ソンガイ帝国などが栄えました。19世紀後半にはフランスの植民地となり、1960年に独立を果たしました。独立後は政治的な不安定さが続きましたが、近年では民主化が進んでいます。
- 自然:マリは広大な砂漠地帯で知られており、サハラ砂漠が国土の北部を占めています。南部にはサヘル地帯が広がり、農業や牧畜が行われています。特にニジェール川沿いの地域は農業が盛んです。
- 文化:マリの文化は多様で、多くの民族が共存しています。伝統的な音楽、ダンス、工芸品が盛んであり、特にバンバラ族やフルベ族の文化が大きな影響を持っています。イスラム教が主要な宗教であり、多くの人々が信仰しています。
マリ共和国の世界遺産
世界遺産数:文化遺産:3 自然遺産:0 複合遺産:1

ジェンネ旧市街
■文化遺産 / 1988年
ジェンネ旧市街は、1988年にユネスコの世界遺産リストに登録されました。この地域は、紀元前3世紀から人が住み始め、15〜16世紀にはイスラム教布教の中心地となりました。旧市街には、2000近くの泥で作られた伝統的な家屋が残っており、木の断片「テロン」を組み込んだ独特の景観が特徴的です。

トンブクトゥ
■文化遺産 / 1988年
トンブクトゥは、1988年にユネスコの世界遺産リストに登録されました。この都市は、11世紀にサハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族によって宿営地として始まり、15〜16世紀にはイスラム教布教の中心地として栄えました。トンブクトゥは、金や象牙、塩などの交易品が行き交う重要な中継地として発展し、学問と商業の十字路として知られています。

バンディアガラの断崖(ドゴン人の地)
■複合遺産 / 1989年
バンディアガラの断崖は、1989年にユネスコの世界遺産に登録されました。この断崖は、標高差約500m、幅約150kmに及ぶ壮大な地形で、ドゴン族の居住地として知られています。ドゴン族は独自の文化と信仰を持ち、伝統的な生活様式を守り続けています。

アスキア墳墓
■文化遺産 / 2004年
アスキア墳墓は、15世紀末にソンガイ帝国の最盛期を迎えた皇帝アスキア・ムハンマドの墓地です。ピラミッド型の墳墓は高さ17メートルで、泥を固めて作られた建築様式が特徴です。この墳墓は、サハラ砂漠の伝統的な建築様式とイスラム建築の要素が融合したもので、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。